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執筆者の写真吉岡 俊史

損得ではなく善悪

『会社の経営は損得で考えるのではなく、善悪で考えなくてはならない』

先日、某企業の経営者の方とお話していた際に、その経営者の方がおっしゃっていた言葉です。


会社の経営に限らず、そのように生きてゆきたいと思っている方は多くいらっしゃると思います。当たり前の価値観といえばそうなのですが、私自身のことに置き換えると、その言葉通りに生きている、と胸を張って言える自信はありません(苦)。。。


ここで生き方とか哲学とか、ありがたいお話をすることはできませんが、、

その経営者の言葉が、強く胸に刺さったことと、正直、日々の自分を振り返ってみると、自分はこの言葉は実践できていないことに気づかされたことをお伝えしたかったのです。

私の場合、日常の生活で、損得で考えてしまうことが多くあります。と言うより、ほぼ常に、何かをするたびに、何が良くて、何が悪くて・・・右のものが左のものより自分に得で・・などを比較し、色々なことをプラスマイナスで考えているような気がしてきたのです。。。


そのような人(ここでは自分)が一方で就労支援をさせていただく場合、大いに注意しなければならないことがあると感じます。


それは、就職を希望する支援の対象の方の「生き方」にまで、口出しをしてしまうことはないであろうか?ということです。。。仮にあったとすれば、この支援は感心しませんし、正しくないと思います。

働くことを通して社会で生活することを支援するのが『就労支援』ですので、社会でどのように生きてゆくかは、当然ながら個人の裁量です。

ましてや、支援者が損得を優先して考えがちであったとすると、支援をする対象の方の生き方にまで口を出してしまったとなると、そこに支援者の損得基準が加わったりする危険性があるのです。それは支援を受ける方にとっては、求めていないことを押し付けられていることにもなってしまうのです。


支援者も人ですから、考え方の癖や偏りはあります。いくらフラットに考えるように努めていても、自分の感情を完全にコントロールすることができない時もあります。


そこで、支援者である自分が損得で考えてしまうことを認識して、どなたかを支援する際には、一定の線を越えて個人の領域に入ることはやってはいけないことなのだと、改めて気づかないといけないと思いました。


支援をする相手の方にとっての損得を考えようとしても、それは自分の基準での損得かもしれませんし、ましてや、対象の方の善悪の価値観をゆがめてしまうことになってはいけないことです。


支援は「どこからどこまでか?・・」「自分の基準が相手にとっても良いと決めつけてはいないか?・・」など改めて自分に問いたいと思った次第です。


まずは、自分が「損得より善悪」で考えられるようにしなければならないと思いました。。


プラスマイナスの天秤
何と何を比較するべきか・・ですね

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