就労移行支援事業所ユースターでは、メモを取ることを推奨しています。
特に、これから社会で働く方にとっては、メモを取ることで、以下のような力が備わってくると思うからです。
1、聞いたことを一度「まとめる」
2、耳から入る情報を「文字にする」
3、大事なこと、必要なことを「取捨選択」する
4、メモをとるために「良く聞く」
5、自分の実績を「蓄積」できる
メモを取ったり、書きとめることでそれを忘却にゆだねてしまう・・・とメモを取ることに否定的な人もいます。
確かに、メモを取ることで安心してしまい、内容に注意を払わなくなったり、いつでも確認できるからと忘れたりするから、とその場で聞いて理解することをあきらめる場合もあるかもしれません。
確かにメモがあるから、と安心してしまうことはあります。
私ごとですが、私も学生時代、授業で一生懸命にノートを取ったときに限って、それで満足してしまい、授業後に内容を思い出せず・・ということがありました。(1回2回の経験ではありません(苦)
しかし、そのような反対論はあったとしても、冒頭のメリットは無視できないと思います。特に、今まで、メモをとった経験が少なかった方には、メモを取ることで芽生える力や得るメリットは特に多いと思います。
忘れないためにメモを取るか、忘れるためにとるかは個人の判断にお任せして、まずは効果的にメモをとれる力を身につけて損はないことを感じて欲しいと思います。
社会の場面を考慮する際、メモを取る姿勢は何よりも相手から信頼を得やすい重要なコミュニケーションの一つです。
ここで言うコミュニケーションとは、会話や言葉ではなく、相手との交流です。
自分が話しているとき、相手がメモを取っていると、それだけで、自分もしっかりとわかりやすく伝えようとしますし、配慮をいただける方であれば、メモを取る速度=理解の速度、ということがわかり、自分のメモの速度に合わせて、ゆっくり話してくれることも期待できるからです。
このように、メモを取る効果は、自分への信頼だけではなく、相手に対して、さりげなく具体的な形で配慮を求める、ということにもなると思います。
言葉だけのやりとりが生活の大半である中で、メモは相手に何らかの負担をかけずに、より多くの配慮、人間関係、自分のアピールができるベストなツールでもあるのです。
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