目的を持たない場合の作業トレーニングについてです。
作業トレーニングと目的設定はとても大事です、また作業の目的は無限に設定でき、1つの作業に1つの目的だけではあまりにシンプルです。ユースターでは、できればいくつかの目的を含ませた作業トレーニングとなるようにしていますが・・・・
しかし・・
だからといって作業の目的を作ることにこだわり、すべての作業に漏れなく目的を持たせてしまうと、作業をする方にはとても堅苦しい活動になってしまいます。
そこで、ユースターでも行っていることの一つに「目的を設定しない作業トレーニング」
があります。
改めて、作業トレーニングとは、社会で働いて活動するためのご本人の適性、相性、価値観、視点、処理能力などを利用されるご本人と一緒に見て、自分でも自分の適性を知ることですので、それらの事がわかれば、やり方はいろいろとあって良いと思っています。
一つの方法が冒頭の「目的の無い作業トレーニング」です。ここで言う、「目的の無い」とは意味の無いということではなく、あえて目的を設定しないでなんとなく、無意識に、という意味に近いかもしれません。
無意識に作業することは実は仕事を長く続けるうえでは、必要な一つのスキルとも言えると思います。どんな仕事であっても同じことを繰り返す場面は多く、気持ちを抜いて処理する部分が必ずあります。
たとえばコピーを取る作業。。。。
複数枚コピーをとっているとき、コピー機から出てくる紙を「1枚、2枚、3枚」と数える人はどれだけいるでしょうか。昨今、コピー機には、コピー希望枚数を入力できるようになっていますので、紙さえ入れておけば、ボタン一つで希望する枚数がコピーされます(あたりまえですが)。数える必要はないのです。ですのでコピー機が動いている間は一瞬であっても、気持ちをリセットする時、無意識に興じる時、瞑想する時、深呼吸する時、一瞬目を閉じて休む時、楽しみなことを考える時間なのかもしれないです・・ほんとうに一瞬ですが・・。
それをコピーを取ること=正しい枚数コピーする。ということで作業目的達成のために一枚ごとに数を数えましょう・・としてしまうことは、とても不自然で働きにくくしてしまうのです。
無意識に作業することはとても大事ですし、それも練習すると良いかもしれません。
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