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執筆者の写真吉岡 俊史

作業②

目的を持たない場合の作業トレーニングについてです。


作業トレーニングと目的設定はとても大事です、また作業の目的は無限に設定でき、1つの作業に1つの目的だけではあまりにシンプルです。ユースターでは、できればいくつかの目的を含ませた作業トレーニングとなるようにしていますが・・・・


しかし・・


だからといって作業の目的を作ることにこだわり、すべての作業に漏れなく目的を持たせてしまうと、作業をする方にはとても堅苦しい活動になってしまいます。


そこで、ユースターでも行っていることの一つに「目的を設定しない作業トレーニング」

があります。


改めて、作業トレーニングとは、社会で働いて活動するためのご本人の適性、相性、価値観、視点、処理能力などを利用されるご本人と一緒に見て、自分でも自分の適性を知ることですので、それらの事がわかれば、やり方はいろいろとあって良いと思っています。


一つの方法が冒頭の「目的の無い作業トレーニング」です。ここで言う、「目的の無い」とは意味の無いということではなく、あえて目的を設定しないでなんとなく、無意識に、という意味に近いかもしれません。

無意識に作業することは実は仕事を長く続けるうえでは、必要な一つのスキルとも言えると思います。どんな仕事であっても同じことを繰り返す場面は多く、気持ちを抜いて処理する部分が必ずあります。


たとえばコピーを取る作業。。。。

複数枚コピーをとっているとき、コピー機から出てくる紙を「1枚、2枚、3枚」と数える人はどれだけいるでしょうか。昨今、コピー機には、コピー希望枚数を入力できるようになっていますので、紙さえ入れておけば、ボタン一つで希望する枚数がコピーされます(あたりまえですが)。数える必要はないのです。ですのでコピー機が動いている間は一瞬であっても、気持ちをリセットする時、無意識に興じる時、瞑想する時、深呼吸する時、一瞬目を閉じて休む時、楽しみなことを考える時間なのかもしれないです・・ほんとうに一瞬ですが・・。

それをコピーを取ること=正しい枚数コピーする。ということで作業目的達成のために一枚ごとに数を数えましょう・・としてしまうことは、とても不自然で働きにくくしてしまうのです。


無意識に作業することはとても大事ですし、それも練習すると良いかもしれません。


ユースターでの作業風景。ビニール袋を折る作業を行っています
(本文と写真は直接関係ありません)目的や意図を含めたり、含めなかったりすることで作業への向き合い方や作業をとおした経験の受けとめを変えることができます

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