修復とはいっても、家具や家の修復ではありません・・・
気持ちの修復です。「気持ちを立て直す」・・とでも言いましょうか
家具や家ですと、修復はできますね。形としては元にもどすことが可能だと思います。先日、ユースターの設備の外観に傷が入ったので、修理を依頼しようとしましたら、機能は損傷していないので、やらなくても良いのではないか?という意見が業者からかえって来ました。
その時に、外観と機能・・・その違いについて気づかされたことがあります。今回修理をしようとしたユースターの設備とは暖房機でした。確かにそれは、見た目が良いから設置したのではなく、機能を目的とした設備です。しかしそうは言っても、やはり部屋の一角を占めるモノですので、色や形といった外観も部屋の一部を構成するものですし、大事なのです。
では、人間はどうなのか?と考えます。もちろんヒトの存在意義はその方自身の生きがいや周囲への影響力、社会の一員としての役割・・・など目に見えないものに大きな価値があるのだと思います。もちろん外観もその人の個性の一部ですからゼロとは言いませんが・・・いわゆる美形とか体形がどうの、という外観より、存在自体が、安心感、包容力、など周囲に影響を与えることもあるのです。
例として適当ではないかもしれませんが、コロナ対策が緩和の方向にあり、大きなスタジアムなどは大観衆が入ってスポーツ等を応援している光景が戻りました。やはり無観客よりも盛り上がります。
観客席にいる一人一人の顔や性格は見えませんが、存在している人々のエネルギーが会場を盛り上げているのがわかります。
モノは機能も外観も修復することができます、でもヒトは内面の修復はとても難しいのだと思います。修復とは、あったものが無くなった・・悪化した・・といったマイナスの状態になった後に、元の状態に戻すことですから、ヒトの場合、内面は本人しか修復できない部分があったり、他の人が多く関わる必要があったり、時間がかかったりします。
冒頭の暖房機ではないですが、ヒトは、外観と機能を分けたり、目的部分だけが大事、というものではないと思います。
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