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執筆者の写真吉岡 俊史

修復②

更新日:2023年4月15日

ヒトはモノのように簡単に修復することはできません。特に内面については、とても難しいのではないでしょうか。


ユースターを利用される方は、進路選択や新しい世界、社会進出に向けて、多くの環境変化を経験されます。

いざ就職というステップに入ってしまうと、自分が守ってきたペースとは違うペースで準備の工程が進んでしまうのです。

書類の提出締め切り・・面接や採用試験などのアポイント・・・逆算してスーツを購入・・選択肢から選んで決めなければならない期限、入社式、その後はずっーと毎日の仕事・・・等々、実は急き立てられる毎日が始まるのです。


状況によって心が弱ることも想定されます。。

そして、自分の持つペースと、外部から決められるペースとの間のギャップに、気持ちがついてゆけなくなるのです。


自分の内面がダメージを受けて、心が病むこともあります。そんな時、支援スタッフは、現実を乗り越えることだけを本人に説くのではなく、お話しを聞いて、気持ちを一緒に整理して、自分で整えるサポートをします。そして、先の見通しを立てられるようにします。

でも気持ちがとても弱っている場合には、それはじっくりと時間をかけての丁寧な修復になります。


繰り返しですが「修復」の言葉の意味は「元の状態に戻す」ことですが、この場合は、修復といっても元の状態ではなく、先に進んだ自分を取り戻す・・とでもいうのかもしれません。

つまり、就職という環境変化の只中にいる自分としては、後戻りをするというより、時間に流されて自分を見失わないようにしながら、そして周りの動きに拒否的・否定的な感情にならないように、ペースに乗って進めるようにする。という事になるのです。


自分のペースを守りつつ、周りのペースに自分なりについてゆく、で充分ですし、そうすれば解決策がある・とか未来が開ける・・と思えるように支援スタッフはその方と共に過ごします。


グループで話し合っている様子
一緒にトレーニングを受ける他の皆さんの気持ちを聞く時間が、自分のペースや存在を客観的に知るきっかけにもなります

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