福祉系のお仕事ではあまり聞きなれない”営業”についてです。。。
営業は営利と連動していると思われがちですし、私も含めて福祉サービスでは縁遠い言葉と思う方もいらっしゃると思います。
ちなみに、国税庁は、営業を「利益を得る目的で、同種の行為を継続的、反復的に行うこと」と説明しています。税務上の定義とはいえ、これが一般的な認識になって浸透しているのだと思います。私自身もそのように思っています。
ですので、営業=営利となってしまうのだと思います。
ところで、非営利活動法人という言葉を聞かれた方もいらっしゃると思います。
営利は利益だから、非営利活動法人は利益をあげていない・・・と思ってしまいます。しかしこれは誤解です。
法的には営利と非営利は区別がされていますが、例えば非営利活動をしている法人といえども収益事業はもちろん行っていてこれは法律で禁止されていることではありません。営利と非営利は利益を分配する方法が違うだけで、なるべく多くのお金を集めて設備や活動などに使うために「利益をあげている」事業を行っていることに変わりはありません。
確かに福祉事業は非営利活動法人が担う場合がありますが、そのイメージから営業=営利だから非営利活動をしている法人は営業はしない、となってしまうのかもしれません。
イメージというものは大きな誤解を生むものです。。。
つまりどの形態の会社や法人であっても、営業は行っているものです。呼び方を変えて営業と言っていないだけの場合もあるようです。例えば、営業の意味に似た行動を福祉業界では「啓発」と言ったりします。啓発なので、営利を目的としているか否かは必ずしも線引きはできないです。
「啓発」は、あることに関して理解を深めて、意識を高めてもらう働きかけのことで、何に対して、というところが違うだけなのです。自分では困っていないと思っていても、実は困っている部分に気づいていただき、解決するために働きかける「啓発的営業」という言葉もあります。
営利という名前であっても非営利という名前であっても・・・
営業という名前でも啓発という名前であっても・・・
利用する方、顧客などが最終的に「良かった」「安心できた」「助かった」などの気持ちになれること、そのために謙虚でフェアで正直で心のある活動をしたいと思います。
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