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機転

どのような場面でも機転が利く人はとてもうらやましいです。

何らかの想定外のことが起こったり、困ったとき、その場ですぐに代替案や的確な方法を見出して対処でき、解決に向けた行動がとれるからです。


機転を利かせられるといっても、共通して何かに長けているというよりも・・”冷静になれる””解決までイメージが浮かぶ””メンタルが強い”、等色々なタイプの人がいらっしゃると思います。

また、痛みは受け入れながら、より影響の少ない方法に変えられる・・つまり、怖れに立ち向かえる人でもあるかもしれません。そのような人は特に尊敬します。


自分を分析すると、私の場合は、慌てるだけではなく、”なぜこうなってしまったのか・・?”と悔やむことが多いように思います。そのようなことで頭が一杯である間は、先にあるはずの解決策は思いつきません。後から冷静に振り返ると(いつもできているわけではありませんが・・)何かのせいにするより解決策を冷静に考えるべきであったと反省するのです。


そうは言っても、機転を利かせるということも得意不得意がありそうです。

どうやったら機転を利かせられるか?誰でもできるようになるのか?という疑問も出ます。

なのに、仕事の上では機転が利くことは大事であると言われてします。


就労支援を行っている就労移行支援事業所ユースターに於いて、就職後のサポートを続ける中で起こることとして、働く本人が会社生活や仕事で遭遇する困難を一人で抱えてしまう、ということがあります。

一人で抱えても解決ができると良いのですが、それが難しい場合に、会社の人や支援者に相談するのが良いのは言うまでもありません。しかしいつ相談するのか、そのタイミングを見計らうことは簡単ではありません。相談してヘルプを求めない限り、自分で解決する方法しか残っていないですし、そうなると自分の力を越えた困難に追い込まれてしまうかもしれないのです。

もし自分一人で抱えてしまった場合、できる突破策の一つに「機転を利かせる」というものがあるような気がします。


例えば・・・ロジスティックスの会社に勤務する人が、台車が無くなり、荷物を運べないとします。会社の誰かに聞いて、その人に持ってきてもらう、という方法しか経験がないと・・

台車が無くなる→ないことを伝える→もってきてもらう→仕事を再開

という流れになります。


これが毎日続くと、会社としてもいつまでも自分でできない人、と見てしまう可能性もあります。

自分では一生懸命に会社に貢献しているつもりで何の問題もないつもりだが、なぜか会社の反応が薄い・・・こんなことを感じることはないでしょうか?


しかし、そこで機転を利かせて、

台車が無くなる→おいてある場所を聞く→自分で取りに行く→仕事を再開

とすると、前者とは大きな成果の違いがあります。


おわかりの通り①自立して仕事を完結でき、自分のペースで仕事ができる②台車が無くなったときの対処がイメージでき、安心できる③同じ事で周囲の人をたびたび巻き込まないために、仕事ができているという評価を得やすい・・・等。そして何より自分が仕事がしやすくなるというメリットが大きくなるのです。


ちょっとした機転、この例では「会社の人にもってきてもらうようお願いに行く」から「置いてある場所を聞く」に変えることで、就労の景色が大きく変わるのです。


会社から、機転を利かせて動いて欲しい、とリクエストされることがあります。具体的に何をしたらよいかわかりにくいです。

そんな時、是非支援者に相談して欲しいです、その場面での”機転”とはどのようなものか、アドバイスできるかもしれません。


右に矢印が向いた標識と青空の写真
機転を利かせることを自分でもできるよう、最初はアドバイスを得ると良いかもしれません

 
 
 

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