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執筆者の写真吉岡 俊史

通訳

通訳というと、たいていは一つの言語を外国語に訳す事を想像します。日本語を英語に・・など。。しかし、私たちの日常では、異なる言語よりも、実は、母国語の日本語間での通訳が格段に多いと思います。

どういうことかといいますと、皆さまご存じの通り、わかりにくい言葉を平易な言葉に直して、相手に伝わりやすいようにする「通訳」作業を、私たちはほぼ毎日のようにしているからです。

例えば・・・


社会に出たら、ちゃんと仕事をしてください・・・

⇒卒業して就職したら、朝、決まった時間に起きて、遅れずに〇〇時までに会社に行って・・仕事中は上司の指示や会社の決まりにしたがって・・仕事が終わったら明日に備えて家で休みます


上は極端な言い換えですが、似たようなことを私たちは日常的に行っていますよね。

つまり無意識にも相手に合わせて翻訳しながら同じことを伝えているのだと思います。


わかりやすい例が、例えば親が子に話す際、幼い末っ子には「〇〇と△△をしなさい!」とか言っているのに、年上の長男には「ちゃんとやりなさい」とかで省略している場面も見ます。

翻訳とまではいきませんが「相手に合わせた説明や言葉」に言い換えることは誰でもやっています。


就労支援の場では、例えばユースターの支援スタッフは、利用される方に説明する際は、当然ながらその方の理解のしかたや興味などに合わせてお話をしています(うまくいかないことも常ですが、少なくとも努力しているつもりです(汗))


「通訳」・・・何を隠そう、外国語から日本語などへの置き換えの通訳も、単に単語を置き換えるということではないようです。

単に単語を「おきかえる」だけでは、わかりにくい日本語になりますが、相手の言いたいこと、聞き手の聞きたいことを理解した上で、相手の外国語を日本語に置き換えて臨場感に合わせて文章を作るとわかりやすくなるのかもしれません。

「話す方と聞く方の間をつなぐもの」が通訳であるとしたら、日本語間の通訳も同様です。さらに支援についてもなおさら、人と人(この場合の「人」は場面によって上司と本人、支援者と本人などに変わります)をつなぐものであるべきですし、それには通訳のプロなみのコミュニケーション力も必要になるのかもしれないと思います。


通訳をしている場面の写真
通訳のコミュニケーション力のように、受け手が理解できる支援が求められていると思います















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