道理は理解していても、なかなか現実にはそうはいかないことはたくさんあります。
ユースターでは、社会につながるテーマをとりあげて講座を続けていますが、その中で、社会の道理を言いすぎているようにも感じています。道理とは「正しい理論」であったり「あるべきこと」ですから、それを全面に言えばいうほど、「筋道」を述べて終わっているに過ぎないのではないか、と感じた次第です。
例えば・・・
1、『上司の指示や手順通りに仕事をすることが大事です』
これは、ユースターから就職した方は、何度も聞いていると思いますし、それがゆえに、就職後、会社で誠実にお仕事をしていらっしゃいます。
2、『労働保険は労働する人を守るもの・・指示や会社の規則に従っているからこそ、万が一ケガをしたり病気になっても治療費がかからないのです』
これは多少乱暴な説明ですが、
1の「指示通りに仕事をするのが決まり」というだけで、何十年も仕事に向き合う気持ちが保てるのでしょうか?
それよりも2の「指示や規則に従っているからこそ、万が一ケガや病気になっても安心」という方が印象に残る方もいらっしゃるようです。
ユースターの講座は『社会で生活するリアル』を扱っています。従い、道理は言葉としては理解できても、自分ごととしにくい場合もあります。
「こうすれば良いんだろうなあ・・」とは感じても「では自分が今日から何をするか」につなげる術がなければ「道理」で終わってしまうかもしれません。
大きな主語を使って理想を示しても、心には落としにくいものです。
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