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執筆者の写真吉岡 俊史

人事部

障がい者雇用をサポートする就労支援を進めるにあたって、私たち、支援を担当している就労移行支援事業所ユースターは、企業の「人事部」と密接な関係を持ちます。


ここで言う「人事部」とは、いわゆる企業の採用部門になりますが、就職した先の企業の人事部や人事が採用の他にどのような機能を持っているのかを知ることは、就職後の本人をサポートする上で役立つ情報になるのです。

一般的に、人事部は社員の配置転換、人事管理、人事評価、人材戦略のように、人材確保だけではなく「人材を活用する」ための環境を整える業務も担当するものです。

しかし、人事部の機能は会社によって微妙に異なるのです。


皆さんに人事部についてのイメージをお聞きすると、採用や給与計算をする部署・・と思う方が多いのですが、例えば給与計算は人事部ではなく労務部が行う会社も多いですし、中小企業の場合は人事部や経営者が一括して行っているところもあります。


障がいのある方の就労支援を担う立場として、就労移行支援事業所ユースターとしては、ユースターを利用して企業に就職をされる方が、長く働き続けるために、就労する本人だけに対して支援をしてもうまくゆかないことが多いのです。

当然のことではありますが、雇う企業に対しても支援が必要で、それも長く続く支援が不可欠になるのです。


ここで「企業に対しての支援」というと範囲は広いのですが、もっと絞ると、経営者、配属された部署、そして「人事部」に対しての支援なのです。


就労者の方を「人事部」が人事管理をするのですが、その中で、人事部として何か迷っていることはないか・・判断しかねていることはないか・・会社の人材育成と本人のマッチングはできているか・・などを、私達支援者が人事部としっかり連携しながらフォローしてゆくことが必要となるのです。


その企業の持つ人事の機能を、本人に対して十分に提供していただくために、きめ細かい人事部への配慮を就労支援の中で欠かさずに続けたいと思います。


人事に長けている企業の人事部であっても、障がいのある方の働き方については経験が浅い場合もあり、必要以上の配慮で働きにくくなったり、その逆のことが起こったりするからです。


大企業では、障がいのある方への人事管理に専門の社員を配置する場合もありますが、昨今そういった機能を維持できる企業が減少しているのが現実です。

そこで就労移行支援事業所ユースターのような障がい者雇用を支援する機関がしっかりと企業や人事部と関わり本人を支えてゆく必要があるのです。


労働者名簿の写真から人事管理をイメージしています
人事部との接点を持つことは就労支援の中でポイントになるのです


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