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執筆者の写真吉岡 俊史

判断力①

あなたは判断力に優れている・・・

と言われると誰でもうれしいのですが、一方で「あなたの判断力は正しい」と他の人に言えるということは、それを言う人が常に正しい判断ができているようにも思われてしまいますので、相手を称える言葉としては、やや使いにくさがある褒め言葉なのかもしれません。


使い方の是非はさておき・・・そもそも「判断力」というのは何を指す言葉なのか?と少し考えてみました。

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なぜ考えたかと言いいますと・・


私たち支援スタッフは就労支援を行うユースターで日々判断をすることを支援(きっかけを作って実践していただくなど)したり、促したりしています。その理由は、自分で判断してそれを実行することが自信や自立につながるのではないか、と思っているからです。

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話を戻して「判断力」とは何を指すのか?についてです。それは、ある人の持つ能力を指すのはわかるのですが、そもそも大辞泉では「判断力とは物事を正しく認識し、評価する能力」と書かれています。


少し哲学の世界に触るかもしれませんが(ちなみに私は哲学には全く無知・無学です・・) 判断力・・それは、正しいか偽りかを分類判断する力、そして、良いか悪いかを判断する力、またこの両方をつなぐ力、とも言えるのではないかと思います。

就労トレーニングで行う判断力に関する支援の一つに、正しいかどうか?という見方と、この場面では、どちらがより受け入れられやすいか?を考えてゆくものがあります。


例えば、会社で働く際に、質か量か?という判断があります。つまり、スピード重視で、なるべくたくさんこなす必要がある場合と、ミスなく丁寧に仕上げることを重視する場合があります。正しいかどうか、という判断ではもちろん完璧な商品を作るということかもしれません、しかし求められていることが、粗くても良いので早く仕上げて、とスピード重視の場合もあります。

上司や会社がなんと言おうと、丁寧さに欠けることはいかなる場合もだめである、と決めることで、上司や同僚などとも関係が悪くなったり、それによって柔軟に対応できない社員、と思われてしまったりします。これらが毎日のように繰り返されると、居心地が悪くなるだけでなく、自分でも自信を無くし、心身が疲れてしまうことにもなると思います。

理論的に考える理性と、実際に行動するべきことは何か?の違いを認識理解し、判断する力が必要になってきます。

YesNoの天秤を考えている様子
判断力は理論やマニュアルでは完璧に身につかないです

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