「判断力」の最終回です。
自分で判断する社員が会社からは歓迎されるのですが、一方で組織の中では、単に判断力を活かして自分で決めることが良いわけではありません。
「自分で勝手に判断しないで、上司に聞いてっ!」と起こられた就労者を思い出しますが、それは「自己判断=勝手に判断」と会社に捉えられてしまったからで「いつ自分で判断したら良いか」も自分で判断できると良いのです。
このように、判断力は複数の条件や要素が整って、それらを上手に使う事で発揮されるものであると思います。具体的には、先に述べました「いつ判断したら良いか」に加え「誰が判断すべきか(自分が他者か)」「何を基準に判断するか」「他者が判断したことに従えるか」「判断したことを他者に説明できるか」そして「どう判断したか」などです。
この判断力シリーズでは、判断力をつけるには「経験」が重要、と書かせていただきました。判断する経験はもちろんですが、それに加え、指示を受けて働く経験、考えの異なる人たちと一緒に働く経験、他者や世の中を知る経験・・なども判断力につながる経験です。
なぜなら、これらの要素を入れた経験は、認識する力からはじまり、察する、考える、仮定する・・などなど多くの要素が関わるからです。
そしてその経験を、一定の時間をかけて行う事で、就労に耐える総合的な力が身につくと思います。
早く就職するためには、時間をかけて自分の内面の準備を整える事も必要です。
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