写真は就職した方の働く様子ではありません・・ユースターで就職に向けて準備中の方の実習中の様子です。
この企業をお借りした実習では、支援者は比較的本人と距離をとってサポートをしています。その代わり企業で実習を受け入れてくださる担当の方が、お仕事を始め、その他社内で過ごす時間に対応をしてくださっています。
実習の醍醐味は、まさに”働く人との交流”です。お仕事自体も、もちろんその場では初めて体験するわけですから、緊張感、期待感が溢れ出るのですが、支援スタッフが期待するのはそれだけではありません。。
仕事の現場にいる人たち・仕事中の人たちから伝わってくる温度感、気迫、張り詰めた空気などを生で体験していただくことにあります。
”慣れ”というものはとても人を強くしますが、一方で、慣れは時たま本人の成長をあきらめさせることもあります。
「前回はこれで良かったから、今日もこれでいいやー」と思ったことはありませんか?・・それです。
私はというと、その気持ちの繰り返しです・・結局、そこから新しいことや成長は見られないなあと感じるのです(苦💦)
就労移行支援事業所ユースターは、毎日同じ施設内で就職に向けた準備のトレーニングをします。日に2回、別の種類のプログラムを体験していただくのですが、それでも慣れがあります。慣れ自体はそれはそれで良いことですが、空間や人が変わらない毎日が続いてゆくと、以前に体験した「妥協」がだんだん自分のスタンダートとしてできあがり、行動、反応、考え方などに適用されてしまうのです。
変化は、誰でも苦手に思うことかもしれません。ですので、いつも違うというのは、心身が休まりませんが、新鮮さが大事な時もあります。
いたずらに初体験を頻発することなく、新鮮な体験に出会えるようにチャンスを作ってゆきたいと思っています。
施設の中では見なかった、いつの間にか仕事に没頭するようになっているユースターの利用者の方を見ると、社会で活躍する姿を重ね合わせたくなります。
そうなると、もう支援者が本人の「代わり」に何かをする、という役割ではなく、背中を押す役割になってくるのだと感じます。
実習中は、うまくゆくことだけではなく、苦労することも多いですが、施設内での苦労とは質が異なります。それぞれ自分の仕事を抱えている周囲の人は自分を待ってくれない、成果が期待される、でも優しく見守ってくれる・・そこで感じたこと、経験したことは、就職先や社会で必ず役に立つことばかりです。
皆さんの企業内の実習が、就職への大きなきっかけにつながるよう、これからも実習の場をドラマチックな経験や出会いの場にしてゆきたいと思います。
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