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執筆者の写真吉岡 俊史

目分量

目分量とは、文字通り見ただけで測ることや、そうして測った、だいたいの量のことですが「目分量で・・」という言葉の響きは、なぜか適当にやっている・・・測る気が無い・・という少しいいかげんな様にも聞こえます。しかし、例えばお料理のプロがその言葉を使うと、なぜかとても「経験から培った技」と・・プロっぽくも聞こえてしまいます。


そもそも、「勘」とか「感覚」とかだけでは仕事は成り立つものではありません。それが「すごい!」と言われてしまうのは、技術を極めた人、よぼど優秀な人だからだと思います。そうでない限り、私のような凡人であれば「てきとう」「いいかげん」な仕事をしている人、という評価になってしまうのではないでしょうか。


実は、自分の新入社員時代の経験で、少し仕事を覚え始め自信をつけ始めたころ「私の感覚としては、これでよろしいかと思います」と上司に報告をして、激しい叱責を受けたことがあります。「キミの感覚が会社の商品になり得ますか?」という上司の一言で、自分と会社の関係を実感した時でした。


ユースターを利用される方で、軽作業やトレーニングを何度もこなして手慣れてくると、支援スタッフ(上司役の場合)に対して「だいたいこれで良いと思います」とか「こんな感じでできました」と、つい軽めの言葉で報告してくる場合があります。もちろん報告の練習をしている場面であれば修正をさせていただくのですが・・。そこには、報告することの面倒さ・・、自分に自信がないときの枕詞・・・、照れを隠すための言葉・・・などとして「たぶん」「一応」「だいたいこんなかんじ」と言ってしまうのかもしれません。


話しは「目分量」に戻ります。

目分量は勘とか感覚で測ることで、結果は「だいたいです」と宣言しているので、それ自体には罪は無いはずです。

でも、どのような場面でもそれが肯定されるわけではないことは知っておくべきで、特に仕事の場合、人の指示を受けて自分が責任持って行った場面などで使うには適切な言葉ではないと思われます。

仕事中に使う言葉は軽く扱わず、適切なものを選んでいくということと、写真のように、だいたいで良いと言われている作業でも確かめることは大事になることは知っていただきたいと思います。

写真はユースターの作業の光景です。目安で良い仕事ですが、定規やジグを使ってシールを張る位置を確かめていく実践練習です。実践することで、仕事とは?・・責任とは?・・日常の行動との違いは?を知っていただくものです。


ジグを使って測る様子です
目分量でも大丈夫な作業でも、仕事の場合は時々確かめる習慣をつけることで、仕事と仕事以外の違いをわかってもらえれば・・と思います





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