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執筆者の写真吉岡 俊史

褒める①


「ほめる」ことが大事であること。相手の気持ちやモチベーションへの良い影響・効果が大きいことは常に言われています。それは、子育てから社員教育まで、どのような年代でも段階でも、シチュエーションでも有効で、本当にすばらしいものだと思います。


私たちは、相手の気持ちを前向きに変えたいとか頑張らせたい、こちらの相手への肯定感を伝えたい、という意図があるときには、まずは相手を褒めることから初めているのではないでしょうか。。。


褒められたことによって、~もう少しがんばれた~~気持ちを立て直した~という日々のちょっとしたプラスの気持ちにつながることから、~人生が前向きになった~まで大小の良いことが起こります。しかし、それが故に、この「褒める」という方法は便利に気軽に使われがちです・・・

例えば、私たち支援スタッフが、就労を目指すユースターの利用者の方を、本人が何にがんばったのかも確認せず、また共有しないままに褒めてしまうこともあります。


支援者「この作業たくさん完成したのですね・・がんばりましたねーすごいですね!」

本人「・・・」


喜ぶでもなければ、拒否反応もありません・・無反応です。そんな時、本人は

「わたしは何をがんばったのか?それほど大変でもなかったのに、この程度で良いのか?」などと思っていたのかもしれません。

支援者は支援者で、後で「あれでよかったのかな?」と後味が悪い想いをするのです。そんな時は、たいてい支援者が心から褒める気持ちを相手に伝えていず、また具体的に何を褒めたいのかを示さず、軽く発した賞賛だったのかもしれません。


私自身も、ある時ふと『相手を気軽に褒めてしまっていないだろうか』『なんとなく褒めていないだろうか』『とりあえず褒めている場合はないであろうか』と考えてしまうことがあります。


当然ですが、相手を思うように動かすことと、相手の尊厳と努力を称えるのとは本質的にも明らかに違います。

褒めるを「相手を思うように動かすために」使っているのだとすれば、それは不適切な使い方なのだと感じます。



支援者が褒めている写真です
褒めてることがちゃんと伝わっているのかなあ?そもそも何を褒めているのか?

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