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執筆者の写真吉岡 俊史

連帯感①

誰か他の人と一緒に同じことを行うことを連帯と呼んでいます。就労支援と連帯は繋がりがあります。


障がいなどによって、自分の力を発揮するために、企業の配慮や支援機関によるサポートが必要となる場合がありますが、そのサポートの内容や種類は無限に存在します。働く方(障がい当事者の方)の数だけサポートの種類があるともいえると思うのです。



就労支援関連の研究で「○○の方法で支援をすれば働ける」といったノウハウが語られる時もありますが、それはあくまで代表的・典型的な例であって、一律に同じサポートで、どのような障がい者就労もうまくゆくわけではないことは想像に難くありません。

それは、会社も千差万別、職場も同様だからです。さらに、働く本人の他に、場所や環境、条件もさまざまです。それらを合致させるために、私たちのサポートがあるともいえます。



そのように無限に存在するサポートの方法の一つに『自分で自分の気持ちをサポートする』というものがあります。ユースターのある利用者の方は、自分に自信をつけてゆくために、『連帯』して働くことを意識している方がいます。

具体的には『連帯感』をもって仕事をすることで、自分の孤独や不安を払拭するよう、自分で自分の気持ちをサポートするわけです。


一緒に働く誰かがいると、不安も小さくなったり、頑張れたりする、というのは理解できます。お恥ずかしながら、私はまだ理屈を説明できませんが、共に働く状況で頑張ることで自分にも自信がつくようです。


私は、ユースターを利用される方が、就労トレーニングをする中で、同じ仕事をしている別の方と連帯感を持って頑張ることで、仕事に向き合う姿勢が日に日に変わっていった、ということを目の当たりにしたことがあります。精神的な自立をしていったとでもいうのでしょうか・・そのような例がありました。

同じ仕事をしている他の人がいることで、働く意欲やパワーが大きくなるのだなあ、と感じます。


想像ですが、一緒に働く誰かがいることで、自分は正しい仕事の仕方をしているのだ、ということを、自分でも確認できるメリットがあります。また、苦楽を共にする人がそばにいることからも連帯している意識ができ、それが自信につながっているのではないかとも思います。これは、支援者が「それで良いです」とか「頑張っていますね」と言葉をかけるよりも、ずっと効果のあるサポートになるようです。


更に、人とのコミュニケーションが苦手で、単独、あるいは、在宅勤務や夜間など、なるべく一人の空間で働きたい、という方でも、連帯感を感じて働く、という意識は就労を継続する上で効果はあるような気がします。そういった、連帯の意識を活用して気持ちを支援する例を次のブログで書かせていただきます。


大勢の人が一緒に手をつないでいるイメージ写真
連帯感は、安心や安らぎ、やりがいなど、その方の気持ちに合わせて、色々な支えになり得るかもしれません

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