就労移行支援事業所ユースターでは、人とのコミュニケーションが苦手であったり、他人の前では不安が大きくなったり、自信を持つことができずに悩んでいる方が、働いて社会で活躍する支援を行っています。
対人不安があったり、大勢の中で働きたくない、という方は、少人数や一人で働ける環境を職場として選ぶことがあります。
そのように「一人で働きたい」と希望する方でも、連帯して働く経験をすることで、社会に目を向けるきっかけになることがあるようです。それは、気持ちの連帯=連帯感というものがあるからです。
同じ空間で一緒に仕事をする、同じ仕事をする、といった物理的な連帯ではなくても、気持ちの上で、連帯感を持つ、ということはできるのです。
気持ちを支え合う仲間(同僚)の存在や、異なる場所でも同じ目的で働く人の存在を知ることで、その方なりの連帯感が生まれ、それが自分を支えることにつながるからです。
それだけではなく、(連帯を意識して働く練習をすると)対人コミュニケーション力も上げるきっかけにもなるのです。
一種のイメージトレーニングかもしれません。
ユースターにいる間に、人に対する不安や恐怖が完全になくなる、といった魔法はありません。対人不安があったり、大勢の中で働きたくない方は、いくら連帯感を経験しても、お客様と接するようなお仕事を選ぼうとしない方が多いです。
しかし、連帯感を持つ経験をユースターでしていただくことで、働くことが楽しいと感じたり、前向きな気持ちになれる場合もあります。誰かに褒められたり評価されることは仕事のモチベーションにつながる、と考えられがちですが、全ての人が、褒められるとモチベーションがあがる、というわけではありませんし、誰かに評価をされることが逆に圧力として自分を苦しめてしまう、という場合も増えているように感じます。
期待されるために働きたいのではなく、自分のペースで自分が安心して働きたいだけ・・・という方もいらっしゃるのです。
そのような皆さんには、誰かが褒めたり、評価をする・・ということだけではなく、一緒に同じことをしている人がいる、という意識を持てる事が、仕事を続けたり、働き甲斐を感じる要素にもなる、ということを支援の過程で気づいた次第です。
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