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執筆者の写真吉岡 俊史

他人の目②

自分の気持ちや、そのときの周りの状況によって他人の目に対する感度が上がることがあるということを前のブログで書きました。


一方で、状況や自分の気分の状態を問わず、いつで他人の目が気になる方も少なくないです。


ユースターを利用される方の中にも、気にしてしまう方が多くいらっしゃいます。そのような方に「気にしない」という言葉がけはあまり意味を持たず、その方の気持ちを楽にすることは無いようです。気にしないことで他人の目からの影響を完全に断ち切れる場合は少なく、それで解決する方は、そうそういらっしゃらないと思います。


では、「気にしない」という言葉以外で、他人の目と上手に共存するにはどうしたら良いか・・を考えることが良くあります。

心理分野は、このような「他人から見られていること」に対する心理の研究に余念が無いようですので、他人の目を気にしすぎる方が取るべき対処法は、専門家からたくさんヒントが出ています。中にはそれぞれの方にとても合っている方法もあるようです。一方で全てのアドバイスを気にしすぎると、自分を見失う可能性もあります。そして「自分はちゃんとできているか」と敏感さが増してしまうかもしれません。気になりすぎている時には、例え有効と言われるアドバイスであっても、自分にインプットしすぎないようにしたいです。


そもそも、他人の目を気にする方は、人からどう見られているかが気になりがちで、いわば「評価」に敏感なのですが、就労支援の観点で言えば、人とうまくやっていきたい、共存をして迷惑をかけることはしない、というとても『社会性の高い』意識がある方だと思います。

むしろ社会で働く上では社会性は必要なことですから、他人の目が気になってしまう場合でも、社会性を身につけることで他者からの評価があがり、自信をつけることにもなります。


自分がこうありたい、という気持ちと、社会性を身につけるための行動や、支援プログラムを受けるなど、やるべきことを明確にすることでむしろ他人の目を気にすることを肯定的に捉えられたらとも思います。


グループでコミュニケーション取りながら活動をしている写真です
他人からの評価は社会性につながる要素でもありますので、むしろ良い社会性を育むきっかけにできると良いですね



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