「今日、ユースターをお休みします、理由は体調不良です」・・・
この一言から始まる利用者の方との一日があります。
それを受けて「お休みですね~」で終わらせるのは、社会に出る方への支援としては不十分かもしれない、と思うのです。
本人としては「体調不良」と伝えて、本来の目的である「お休み」を承諾してもらえば目的は達成かもしれません。。しかし社会に出て働くために、今の状態を切り抜けるだけでは、将来会社に入って、理由やなぜ休むまで必要なのか、を深堀りされたときに戸惑うことになります。戸惑うことを先送りしたくありません。
今まであまり自分の健康状態を気にせず、なんとなく学校を休むことを”気軽に”繰り返していた・・・体調不良といえばそれ以上聞かれた経験が無かったから、それだけで十分と思い込んでいた。。。という方もいらっしゃいます。
でも、社会では、そうはならないのです。認識を上書きしなければなりません。
まずは自分の健康状態を良く知ること、体調良好のとき、自分はどのような状態なのかを知る。そして変化を察知する、つまり体調良好の時に比べて「体調不良である」ということを判断する。そして体調を良好に戻すために対処する。同時に職場や関係者に状況を簡潔に説明し、出口となる職場復帰の時期を伝える・・・というところまでが組織に所属する人として、持つべき責任なのです。
それを、どのようにして理解いただくのか、そして身につけていただくかが支援者が行う支援なのかもしれません。
『体調不良」・・個人の状態ですから、詳しく言いたくないときに言わないで済みますし、使いやすい言葉でもあります。
ユースターを利用される皆さんも就職して社会人として行動するまでに「体調不良」という言葉を適切に、そして上手に使えるようになっていただきたいと願っています。
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