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執筆者の写真吉岡 俊史

包括的に

前回のブログで「総合的に」という言葉について書きました。

言葉へのこだわりから抜け出せず、今日は「包括的に」について書かせてください・・

総合的・・が、異なることを一つにまとめる、という意味でしたが、似て非なる言葉に「包括的」があります。


私だけかもしれませんが、話し言葉としてあまり使うことはないものの、包括的も実は色々な場面で見聞きします。例えば、福祉の分野では「地域包括支援センター」のように使われています。

しかし、総合的と比べると、使用頻度は下がる気はいたします。


包括的も深い意味を持った言葉だと思います・・・

「包括的」とは、そこにあるものをすべてまとめる、という意味だそうで、つまり全部をひっくるめて一つにまとめることを指します。


総合的との違い?それを書くとなると、国語の勉強のようになりますし、正しく説明できる自信がないので省略させてください。不明瞭ながらも何となく以下かと思います・・

総合的ー異なる分野のものをまとめる

包括的ーそこにあるすべてのものを一つにまとめる


私たちユースターの就労支援では、包括的に進める部分と総合的に行うときの両方があります。

例えば、就職に向けて、少しのストレスでも乗り越えるタフさ、しなやかさを身につけるトレーニングでは、何にストレスを感じるかは人によって違います

「対人ストレス」「仕事へのストレス」「自分へのストレス」「将来未来展望へのストレス」「生きる事へのストレス」「自立へのストレス」などなど・・・


ストレスを感じるもの全てに一つ一つ対処する練習をすることは難しいです。そこでストレスを扱う時には、自分を中心に、自分の生き方、生活の仕方、働き方をする際、身の回りに起こることを包括的に捉えて、何に対するストレスであっても、一定ていど対処できる体験やトレーニングをしてみます。

包括的ストレス反応についての論文もあるようで、有識者の中ではストレスを包括的な視点で取り扱っていることもあるようです。


一方、総合的に進めるものは、わかりやすいものでは「自立活動トレーニング」のプログラムでしょうか。これは自立生活に向けたプログラムですが、自立生活のために必要なことはとてもたくさんあります、経済面、人との関係、生活する力、毎日の時間管理、身だしなみ、家や部屋の維持、住居賃貸・・・・・・などなど、これらの自立生活ことを総合的に取り上げてそれぞれに対するトレーニングをしています。


ユースターのトレーニングは生活に密着したものです。皆さんの意見やご指摘などを入れながら進化させていきたいと思っています。

ユースターのトレーニングを一度覗いてみませんか?


食器を洗う練習をしています
自立生活に向けたトレーニングは総合的なものが多いです。自分の回りの人が自分のために何をしているのかがわかり、新しい視点も生まれるきっかけになります







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