学生で言うと卒業後の「進路」「就職先」、働く方は「転職先」「第二の人生」・・・と、人生の次のステップへと移る転機は誰でも経験をすることかと思います。
次に行く先を「進路」「前途」「道筋」などと表現しますが、どの状況であっても共通しているのは「先に向かって・次に向かって」という大きな意味合いを持っていることではないでしょうか。
本来ですと、そういった自分の進路に希望を持って先のステップに向かえると良いのですが、進んだ先は必ずしも良いとは限らないのが現実です。。。
必ずしも良いとは限らない・・・と悲観的に書いてしまいましたが、何を申したいかというと、誰もが「進路」や「将来」というワードからはポジティブな展開を願っていながらも、新しい場所や環境や立場が変わることへの「不安」が同時に押し寄せてくるからです。
「失敗する不安」「想定外になってしまう不安」などです。
「期待と不安」という言葉がありますが、不安が期待に勝ってしまって、前途に対して消極的になってしまう方もいらっしゃるのです。
就労移行支援事業所ユースターを利用され、就職という次のステップに移られる方でも、ユースターで十分な準備を重ねていても、会社に入った直後に不安が期待に勝ってしまい、せっかくつながった就職先に行くだけの状態であっても気持ちが後ろ向きになってしまうこともあるのです。
まさに、そのようなときこそ、支援スタッフにできることがあるはずです。気持ちに寄り添いながらも励ましすぎずに普段と変わらずに接することができればと思っています。
誰でも自分や家族など身近な人の将来は、輝かしくて希望溢れるものと信じたいのですが、むしろ「不安」の方に着目して、不安自体も希望と期待の一つであること、弱気になる自分は慎重になっている自分なので失敗もしにくい状態でもあることをお伝えしたいです。
むしろ、学生の時は卒業後の進路を大人が関わって決めることが多かったと思いますが、
就職こそ自分が主体的に決める進路です。良い経験をしていただけるようサポートしたいと思います。
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