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執筆者の写真吉岡 俊史

言葉の量

言葉で伝えるのは、本当に難しいことなのだと思います・・・

手っ取り早く伝える。。話しが長い。。短かすぎて味気ない。。率直すぎて相手に失礼?。。


上手に話して相手に伝えたいことを言葉にして届けることは至難の業だと思います。

といいますか、私達の会話は常に誤解、誤認識に満ちているのではないか、という気すらしてしまいます。


就労移行支援事業所ユースターでは、社会生活上で必要なコミュニケーショントレーニングを行っていますが、その中でも特に職場で使う言葉によるコミュニケーションの注意点、誤解されやすい表現、間違いやすい敬語などを確認しています。


そこで出てきた一例

「一応やってみます」(挑戦しますの意味?それともやりたくないがやってみますの消極的な意味?)

「承知しました、了解しました、かしこまりました」どんな関係でどれを使うの?

「お疲れ様です、ご苦労様です」どっち?

「ちょっと、やっぱ、ぎり、でも」どれも職場の会話の中で使っても良いの?

「この仕事やっておきます・・」(あなたの代わりにやるのだからありがたく思って欲しいー)(いつも助けてくれる感謝の気持ちのお返し)(忖度)(私はあなたの味方であることをアピール)?


私達の毎日の会話に、たくさんの誤解されやすい表現や間違いやすい言葉、敬語があるのだと驚きすらします!

同時に、私達は誤解を恐れず(?)毎日複雑な日本語を使って、なんとか相手に伝えようとがんばっているのだなーとつくづく思います。


そんな中でも少しでも誤解を減らしたいです。そして場面に合わせて言葉を選んだり、相手を尊重しながら自分の気持ちもわかってほしい・・・と本音では思います。


また「言葉の量」についても悩ましいときがあります。

多すぎる言葉がかえって誤解を生む・・少なすぎると(無愛想と思われ)相手との関係が悪くなることもある。だから、言葉は多すぎても、足りなくても良くない。


ではどうすれば良いのか?


ユースターの中で実際に使用する皆さんと考えた解決策は、まず自分が話す言葉の量を客観的に知れると良いのではないか?、です。なるほどと思いました。

考えてみれば、言葉の量が多ければ多いほどたくさんのことを伝えられているわけではないこと、少ない言葉でも十分に相手に響くということを、私達は経験から知っているはずです。

ですから、その経験をちゃんと生かせているのか?とわが身を振り返ってみないといけないと思いました。


言葉の量は情報量に比例はしない、つまりたくさん話せばたくさん伝えられるものではない・・いや、逆に反比例するのかもしれない。。。

それを知るだけでも、少しは言葉の使い方が良くなると願いたいです。


私たちは、恐らくちょうど良い言葉の量を、これからもずっと探し続けながら失敗と反省を繰り返すのだと思いました。


コミュニケーショントレーニングの様子
ちょうどよい言葉の量を探し続けて・・

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