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執筆者の写真吉岡 俊史

金銭管理②

前のブログでは、お金が無くなった💦とき・・・SOSを出すことはもちろんですが、それだけではなく、”SOSが必要なタイミングに自分で気づく”ということが金銭管理に必要なことであり、金銭管理を会得することの主旨と書かせていただきました。


・・続きです。

なぜ”SOSを出した後”より、その前に気づくことに着目するのかといいますと、本当にピンチになったら、前述のとおり家族や知り合いの他、公的なサービスでも「融資」や「免除」「助成金」など、必ずではないにしても、場面に合わせて解決する方法もあるからです。


そして、SOSを出して、誰かがその失敗をカバーした時に、つい周りの人が本人を責めてしまうということもあるかもしれません、あるいは自己管理は無理な人と決めつけて、自力で生活する意欲や力、自信をくじいたり、先を絶ってしまうことにもなりかねないからです。失敗が起こった後で周りの人が対処するのは、良策ではない場合もあるのです。


自立に備えていくために、”SOSが必要なタイミングに自分で気づく”こと・・・それは、取りも直さず自分の手持ち資金を把握している、ということ、そして、残りが少ない、ピンチだ、というタイミングを察知できることです。その力があれば、支出の計画をすることもできている、あるいはしやすいと思います。


そして、支出の計画を作る、ということの効果もたくさんあります、その一例としては、いつ、どのようなことを自分はするのか?(大げさにいうと”ライフイベント”です)という将来を意識できるようになることです。


例えば、給料収入が10万円あったとして、日常使う生活費の他に、8月はゲームソフトの新製品が発売される、それに1万円使用する、という計画をたてたとします。そこから、あと3か月の間に通常の生活の中から1万円が余るようにしなければならない、と考えられるようにします。

もっと大きいスケールでいうと、例えば、3年後には一人暮らしをするので、3か月分の家賃と敷金合わせて○○円X4か月を一年かけて積み立てる、などです。

そうすると「いつかは一人暮らしを・・」という、”いつ”来るのか、自分でもわからない計画が「一年後に向けてお金をためておく」にすることで、一人生活も一年後に実現することが具体的になります。人によっては無理な計画をして一年後には全く目標額に届かない、ということも途中でわかってきますが、その時点で相当多くの金銭感覚が身に着いたと言えます。

金銭管理は色々な効果があります。その中でも、直接的には見えにくいですが、自分のことを知る・・あいまいなものをスルーせず具体的に考える・・今だけではなく、先のことを考える・・・などが魅力的な効果なのだと思います。


お金の計画のイメージ写真
金銭管理は、今のことだけではなく、将来を考える力の会得につながります


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