就労支援をしている中で、私たちユースターの支援スタッフは「障がいがあってもなくても、働くために必要な力は何か」・・・を繰り返し考え、その都度一つや二つではないことを実感します。「これだけは必要なことは何か?」とも度々聞かれますが、一つではないのです・・
であれば、複数の力が備わっていないと働き続けることは難しいのか?、というと、そういうことでもないと思います。強いて言えば、複数の力が備わっていなくても、異なる力を使い分けられたり、複合的に出せれば良い、ということかもしれないです。
どういうことかといいますと、仕事とは、組み立てたり、分解したり、分類したり、集めたり、足したり引いたり・・・・さまざまな異なる力を少しづつ使っています。また、気持ちの面でも、集中したり、力を抜いたり、想像したり、判断したり・・たくさんの種類の力を使っています。
でもユースターを利用される皆さんの働く様子を拝見すると、よほど特殊な仕事でない限り、それぞれの力は「適度に」使うだけで十分のようです。障がいがあってもなくても働く人に求められている力は、案外『一つの力を完璧に・・』ではなく『いろいろな力を少しづつ、総合的に』のような気がします。
働くための準備をしていらっしゃるユースターの利用者の皆さんは、隣の方とはまったく違うトレーニングを個別に同時に行っています。次の時間にはまた別の力を使うトレーニングをしています。トレーニングで何かを極める事もありますが、大方は少しづついろいろな力を使いながら、自分の総合力に気づき、自信をつけていただければと思っています。
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