会社は何に対してお給料額を決めて支給しているのか?について当テーマの前半①で書かせていただきました。
ドライで極端な見方ではあるのですが、このように考えてみると・・・”お給料は自分で決めることはできない”、では”何をもってお給料が決まるのか?”・・・”自分が就職した際に求められてくることは何か?”を具体的にイメージする一つのきっかけにはなるのではないでしょうか。
むしろ、ドライに受けとめるだけではなく、会社を探す際に仕事内容に対して、ある程度自分のイメージする会社の期待に合わせて自分が力を発揮できるか?を考えて就職先を選ぶ必要もあるのではないか、と思うのです。
障がいのある方が就職する際はその点を調整する役割の支援スタッフがいます、例えば会社が「仕事に対する報酬額」としてお給料を決めているのであれば、本人の力に支援と配慮を加えて会社の指定する報酬額との折り合いをつけるべきものになります。そのためには、入社前に「会社ー支援スタッフー本人」間の意識とイメージの合致がとても大切になります。
「〇〇さん、最初は一生懸命働いてくれたのですが、なんだか仕事中に居眠りをしたり、さぼったり、遅刻をしたり。。これ以上働き続けることは難しいのではないでしょうか?」というご相談も会社からたまに受けます。
その会社は〇〇さん、という方に焦点をあてていますが、「実際の仕事の成果?」はどうだったのか、については会社の期待と本人のパフォーマンス、そして支援や配慮を具体的に検証して同意を得てゆく必要があります。
ほとんどの企業は、入社してくれた〇〇さんがなるべく力を発揮できるよう、多くの配慮や指導をして下さいます。そして〇〇さんが社会人として活躍できる機会が維持されるように尽力をして下さるのです。しかし、本当に稀ではありますが、仕事の成果に満足がゆかない会社が、本人の働き方に理由を寄せている場合も無いわけではないのです。
仕事にしか焦点を当てていない求人が悪いとは言いません。しかしそのようなほんの一部の企業に入社を希望する際は、自信と心の準備をしなければならないと思います。
仮にその企業のお給料が魅力的であったのなら、覚悟をもって臨むということも必要だと思います。
支援スタッフが就労支援員として働く職場でサポートをする際には、そのような点にも十分にアンテナを張り、知識、情報、感性を働かせてゆかなければならないと思います。

Comments