企業のガバナンスの重要性が注目されています。
ガバナンスが整っていない、脆弱さがある、などがきっかけになって、組織の問題を発生させてしまう企業のニュースを数多く聞きます。
ガバナンスとは、ご存知のとおり、組織の内部統治、内部統制、管理体制のことを指します・・・・
そうなると、勘違いされそうなこととして、ガバナンスは、企業の経営者や幹部が社内をしっかり管理すること、と思ってしまうことです。
実は、それだけではないのです。
ガバナンスとは・・・
企業の経営者や幹部が社内を管理するだけではなく、管理すべき経営者や幹部が、本当に企業や組織を正しく統治できているか?、その管理が機能しているか?も指しているものなのです。
つまり、『企業を管理する人を監督する。。』ということになります。
具体的に言いますと、一般企業の場合には、株主、社外の取締役、監査などが(コーポレート)ガバナンスを行っているのです。
昨今、経営者自身が統制を適切にできていない、ということが見られることから、ガバナンスが着目されているのです。
この「ガバナンス」のことを聞いて思うこととして、福祉を担う企業や組織にとってのガバナンスはどうなっているのだろうか?ということです。
福祉を担う企業や組織は、他のビジネスを行う企業よりも、もっとガバナンスを重く認識しなければならないと思うのです。
ガバナンスが機能しないと一番ご迷惑をおかけするのは、そのサービスを利用される利用者の方です。
それなのに、組織内がばらばらになる危険な一面を持っているのが福祉のような気がするのです。
例として、これを障がいがあったり、働くことに困難を感じる方が働くことを支援している就労移行支援事業所ユースターに置き換えますと・・
ユースターを利用される方が期待することは、ご自分が就職して社会で働くことです。
就職に向けた準備の期間、内容、就職先・・・全て個人個人違いますので、当然ながら、就労支援はお一人の方に対して個別に行われるものになります。
個々にサービスを提供しているうちに、支援を提供する職員が属人化してしまう可能性があり、社内がバラバラに機能してしまう危険が出てくるのです。
属人化が行き過ぎると、その担当者に全てを任せてしまうことになり、組織全体としての業務や価値基準の安定が崩れる危険性もあることをしっかりと認識して、十分に注意をしてゆかなければならないと思うのです。
ガバナンスを常に100%効かせてゆくことは簡単ではありません。ガバナンスが機能する企業であり続けるためにも、運営の透明性や外部の目や意見などを入れて、ガバナンスがしっかり効いているユーファースト(ユースターを運営する法人)であり続けたいと思います。そして、ユースターの就労支援の健全さを維持向上して参ります。
(当社のガバナンス強化の施策につきまして、近日中にも具体策を発表させていただきたいと思います。)
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