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執筆者の写真吉岡 俊史

スタンダードは変わる①「時間」

常識や慣習がどんどん変わってゆくのが私たちの日常なのかもしれません。

今の時代は、変化のスパンが特に短い気がします。


今日の常識は明日の非常識、だからアップデートという言葉が流行るのかもしれません。SNSが多くの人の情報源になっている生活が、スタンダードといわれたものを覆らせるスピードを加速化させているのかもしれません。


例えば働き方・・・・

朝早く起きて、8時9時には出勤して、夕方まで働いて・・・というスタンダードな就労生活は、働き方の多様化によってスタンダードではなくなっています。

一昔前は、フレックスタイムとか時差出勤、ラッシュを避けて出勤してよい企業は斬新・・とも言われましたが、今は当たり前になっています。


就労移行支援事業所ユースターに於いて、社会で働く習慣を身につける努力をされていらっしゃる利用者の方とお話しする際にも迷うことがあります。

・・・それは『就労と生活の時間』です。


”生活リズムができていないと働くことは難しい・・・”と言われていた認識は変わりつつあり、今は多くの職場が、本人の生活時間にある程度とはいえ合わせてくれます。また〇〇時~〇〇時の間で〇〇時間程度の就業、という企業も増えてきました。。。

出勤時間、退勤時間を柔軟に考えてくれる職場を探すことはそれほど難しくはなくなってきているのです。

それらは、障がいがあるからの配慮ではなく、働き方への配慮ですから、障がいの有無に関係なく、一般的にも特別なことではないのかと思います。


朝起きれない・・・夜型の生活をしている・・・そういった方々が、朝晩を規則正しく過ごす生活をしている方よりも就職をスムースに進めているといった現象も出てきています。


私たちユースターが提供させていただいている「社会で働く力」のプログラムの中で、生活リズムについて、どのようなトレーニングが良いのか? ということまでここへきて迷うのです。



そこでユースターでは、朝昼晩の生活のスタンダードにはめる支援ありきで考えるよりも「自己管理」を上手にできるようになるような支援をする方向に視点を移すことを試みています。


例えば、夕方からの活動が得意な方には、ユースターも夕方からの支援もあり得るのだと思っています。


根本に戻ると、生物学的にはヒトの体内時計は24時間周期変化していて、それが昼と夜に合わせて体温など基本的な身体のリズムが機能しているようです。「サーカディアンリズム」と言われるものです。

ですから日中に活動するのが生物学的には理にかなっているのかもしれませんが、そこは個人差があること、個人嗜好があることも受け止めてゆく必要があるのだと思います。


スタンダードだけで物事を決めないことがより大事になってきました。

時計とワークライフの文字
ヒトのサーカディアンリズムと生活のスタンダードのギャップと共に私たちは生活をしています









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