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執筆者の写真吉岡 俊史

障がい者の就職ガイド

障がいのある方への就職ガイドについて、就労支援を担う就労移行支援事業所ユースターの実践からまとめてみます。


かつては、終身雇用があたりまえの価値観の時代でしたので、どの会社に採用されるか、会社に選んでもらえるかが就職活動の大事なポイントでした。


ご存知の通り、今の時代は、会社を選ぶ前にやりたい仕事を選ぶ時代です。

それらの変化は障がいの有無によって違いはありません。

しかし、障がいがある方は、それらの”仕事を選ぶ”ポイントである「自分がやりたい仕事」に加えて・・「無理なくできそうな仕事、自分がやり続けられそうな業務の種類、自分が働ける環境」がとても大事になります。


①無理なくできそうな仕事

②やり続けられそうな業務

③働ける環境


①無理なくできそうな仕事

周りにどう見えるか、有名か、人気か、といった基準は他人が決めている一般評価です。一般的にどうかではなく、自分が無理なくできそうな仕事は何かをリアルに考えて欲しいと思います。

具体的には、体調が悪いときや気持ちが向かないときなど、自分の調子が悪い時にもできそうな仕事は何かを考えてみるのも良いかもしれません。

また、今までやったことはないか、学生時代やバイトでやったことはあるか、ではやったことのある仕事をとっかかりにして「特に苦痛なくできたか」を思い出してみることだけでも「自分と仕事の相性」をイメージするヒントになります。


②やり続けられそうな業務

自分にとって難しくない業務であることは、仕事を選ぶ際に大事ですが、人によって違いはありますが、何年もの間、やり続けられそうな業務というのは、たまに変化があったり、レベルアップがあったり、と少しの変化も伴う業務だったりします。


③働ける環境

環境とは文字通り、人、場所、空間など職場にまつわる全てです。

どのような人と一緒に働くのかは、働いてみないとわかりません。特定の一人で決めず、職場の人の作る全体の空気を見て、自分に合いそうかを見れると良いです。また同僚上司などは変わる可能性が高いので、特定の一人だけが自分に親切であったので良い職場であろう、と決めないように全体を見ると良いです。


あらためてこの3点を見て、「自分ではわからない・・」と思うこともあるのではないでしょうか?


誰しも自分一人だけで全てはわかりません、他の人がどう見るかを聞くことでわかることもありますし、自分自身についても、経験することでわかる場合もあります。


そのために、全て自分で決めるのではなく、人の意見を聞いたり働く体験や模擬的な経験ができると良いと思います。

そして忘れてはならないのは、色々な人の意見を聞いても、就職先の最終決定だけは誰にも任せずに「自分でする」ということです。


人の意見を聞いたり、実習などで体験するために活用できるのが『就労支援者』です。

就労支援を行う支援者は、就職に向けて伴走する人ですが、中には就職手続きをするだけの関わりで終わってしまう場合もあります。

できれば、それだけではなく、前述の3点について、しっかり意見やアドバイスをもらえる支援者や支援施設を選ぶ必要があります。またそれだけではなく、自分の潜在的な力を伸ばすために動く支援者と出会うことも大事です。


例えば、私たち就労移行支援事業所ユースターでは、就職前の準備として、今の状態から①~③を見極めて一緒に確認します。そして①~③のそれぞれを、できるだけ広げたりレベルアップするプログラムを行います。


就労している様子の写真
無理なくできそうな仕事とは無理しないで仕事をするということではなく、調子がよくない時でも一定の成果を出せるということです




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