他の人と一緒に同じ仕事をするとき、どうしても、自分と比べて、スピードや能力が違うと感じることあります。
ユースターの就労支援の中で、就労準備をするプログラムの中に、共同作業を意識するプログラムがあります。以下のような状況で仕事と心のバランスを調整したり、気持ちを処理する練習をします。
●自分より他の人の方がよくできる場合
(自分の気持ち)焦り、不安、自分や他の人への怒り、自信を失う、他の人がどう思っているか気になる、自己否定など・・・
●自分の方が他の人よりよくできる場合
(自分の気持ち)優越感、満足、安心、意欲、自信、他の人がどう思っているか気になるなど・・・
ユースターは就労支援を行っている場所ですが、作業をするだけではなく、自分の気持ちをチューニングすることも意識しています。
チューニング?とは、「調整」したり、「同調」させたり、楽器を「調律」したりと、機械に対して使うことが多い言葉ですが、昨今IT業界では、ソフトウェアなどの設定や全体の調整をし、エラーや問題を緩和・解決して、「全体的に最良の状態」に導く時にも使われる言葉だそうです。ということで、こじつけかもしれませんが、ユースターでは、複数の事柄を調整するという意味を取って、自分や他の人の気持ちや周囲の状況など複数の要素を調整して問題を緩和し、最良の状態にしていく、つまり、チューニングの意味を大雑把に捉えて、自分の気持ちを仕事にチューニングできたら、自信が持てたり、不安が減って仕事もしやすくなるかもしれないと思っています。
ユースターでは色々な就労支援プログラムにチューニングの要素を入れていますが、複雑なことをしているわけではなく、例えばある人が行う作業工程を別の人と共有してスピードを合わせたり、別の人の作業をチェックする中で作業を通して気持ちを合わせていく体験をします。仕事がうまくできるできないかのラインは色々なところにあるものです。
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