就職後のチョークポイントについて続きです
就職後、自分の所属も決まり、周りの環境に少し慣れてきたとして・・そのあとに起こるいくつかの例を挙げます
例1職場の人と親しくなった→対人緊張や配慮が緩んだ→些細なことで人間関係のトラブルが生じた
例2気が緩んで遅刻しがちになった
例3担当する業務量が増えた→責任が重くなった→なぜ自分だけが大変なのかと思ってしまう→会社や同僚に対して不信感を感じ始める
例4毎日同じ同僚の言動を見ているうちに、自分と合わない行動、考え方が気になりだす→その人が許せなくなる→ますます気になり絶対的な敵のように感じ始めてしまう
・・・など、油断をすると、上り続けていた状態がたちまち崩れることになります。
それを避けて、良い状態を維持するためには、会社という集団や組織の中でチョークポイントを切り抜けなければなりません。
チョーくポイントを無事通過するには、ある程度の緊張の維持、緊張感を持つことも必要です。リスクの回避、慣れに身をゆだねない、など、立ち向かわなければならない困難な状況があるからです。
必ずしも誰もが上記の例のように困り感を感じるわけではないと思います。
本人の性格や職場の雰囲気、働く環境、同僚との距離などによって、困り感のレベルは大きく異なのも事実です。しかし何らかのチョークポイントは経験すると思って備えておくことが、最終的に就労の継続につながるのではないかと感じています。
個人差はありますが、私の就労支援員としての経験から、就労に向けたチョークポイントの時期は、就職直後の3日目辺り、3週間前後、3か月間前後の辺りにくることが比較的あったように思います。
今まで順調に仕事を覚え、自分なりに頑張ってきたが、急に道幅が狭くなり、頻繁に声をかけて下さった人事部や上司の方が頼れなくなったり、今までとは違う態度に変わったり・・・
この場合のチョークポイントは支援者と本人2人で乗り越えなければならないポイントです。
しかし、このチョークポイントを避けるのではなく、来ることを前提に「備えておく」ことがユースターの中で行っている「就労準備の支援」になります。少しでも皆さんのチョークポイントの道幅を広くし、皆さんがスムースに通行できるようになれば・・・・と願っています。
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