企業への就職をめざして毎日準備を重ねていらっしゃる方を支援している、就労移行支援事業所ユースターでは、先日、ユースターを利用されている方を対象に「残業」をテーマにした講座を行いました。
このブログでは『ポジティブ残業』という表題をつけましたが、ポジティブ残業といっても残業を進んでやりましょう、という主旨ではありません。
むしろ残業に関連する知識や法律、ルールを正しく知って、必要なときに残業を受け入れたり、正当に断ることを、安心して自分で判断できるようになることが主旨で、先日行いました講座でもこの点が目的でした。
つまり、残業というものをイメージだけで恐れたり嫌ったりするのではなく、自分のためにも有効活用していくという意味で”ポジティブ”な残業です。
一般的には、残業を正しく詳しく語られることは意外にも少ないかもしれません。。
各種法律で規定されている残業のこと、その上に、企業(雇用者)が設定している社内特有のルール(社内規定)、これらを元に、どのような場面でどのような手続きで残業が発生し、指示されるのか・・・その指示に対して従業員はどのような権利と義務を持つのか・・・そしてどのように対応するべきなのか・・などは、仕事の中で全てが語られることは少ないと思います。
それだけではなく、上司の想いや精神論、従業員のとるべき態度などから残業をするべきとか、残業がない会社だから良い会社、といった極めて表面のイメージで理解されてしまいがちです。
ユースターの講座に参加された方も、正しいルールを知っている方は私も含めてほとんどいらっしゃらず、今回の機会に何らかの情報を得て、残業を正しく捉えていただけたかと思います。
働き方改革により、慢性的な残業は色々な企業でも減っていると思います。
過去には中小規模の企業は残業により経営がまわっていたときもあったかと思いますが、今は残業「0」を掲げる中小企業も増えています。
働きやすくなっているのは確かなのですが、場合によっては、従業員が総力あげて取り組まなければならない「突発的な事案」もあるかもしれません。そのような時に、自分が毎日労働を提供している企業に、自分の能力をもう少し余分に提供することで、全員が難局を乗り越えられた、ということも働く醍醐味になるのかもしれません。
「残業」に限らず、雇用されて働く上で、ユースターから就職を目指す方も、働く上での正しい知識を今後も増やしてポジティブに就労をしていただきたいと思っています。

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