ユースターの就労支援の場面では、手順書は道具として、ご本人に合わせて、支援や就労の場面で活用しています。まずは、手順書の存在を身近に意識していただくこと、そしてメリットを感じて使ってもらえるような形で活動に取り入れています。
また、ユニークな取り組みとしては、手順書のしくみや意図を理解するために、時には他の方に正確に仕事をしてもらえるようなものを、自分でも作成するようにしています。
このように、手順書を身近に感じて活用することから発展して、利用される皆さんへつぎのようなメッセージをお伝えしています。それは「仕事とは、言ってみればあたかも手順書の集合体のように同じ作業を正確に繰り返すことで成り立っている」ということです。
仕事をイメージする一つの方法で身近なことからつないでいければとと思っています。それによって雇われて働く事への漠然とした不安を少しでも解消して、仕事をわかりやすく受けとめ、就職へ前向きになっていただきたいです。
マニュアルや手順書は、時にはわかりきった事も書かれてありますし、慣れたらつい見なくもなります。しかし、使う人は、人それぞれの理解度、理解の仕方、仕事の仕方がありますので、同じ内容でも「まさかそんなことはしないよ」と思う人もあれば「書いてあって良かった」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。それを考えるとたかがマニュアルではない意味深いものなのかと思います。
そういった一方で支援でも業務でもマニュアルの質が問われてきます。、特にマニュアルは、読む人にとって、何かの進め方や説明だけではなく、判断を伴う場面では、判断する基準が書かれていないといけませんし、さらに、その判断により起こる結果も書かれていないといけないと思います。
利用者の方が就職する時には、雇用いただく企業といっしょに、マニュアルあるいは手順書のようなものを作ります。就労される方は、その指示に沿って働く事で、先が見えないことや終わりが見えないために抱える不安やストレスを減少させられるのと同時に、判断をするタイミングや、その基準を知ることで大きな安心感を得ます。
恐らく障がい者であるか否かは問わず、これらのツールは必要なものです。
そして、何よりこれらのツールが揃う企業が、内部統制があり仕事がしやすい職場なのかもしれません。我が社も揃えていかなければ・・
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