モニタリングという言葉はテレビ番組でも出てきていますので、比較的知られた単語になっています。監視、観察、傍受、検査、評価などという日本語の言葉に置き換えられますが、あることを継続的に追って見ていくという意味合いもあります。
モニタリングは支援の中でも使われる言葉です。例えば、ユースターを利用される方と「〇〇の支援プログラムを行いましたが、使っていますか?」といったように、その後、一般の場面でも活用できているか・・実用的だったか・・などを後追いしていく時に使います。
利用された方が無事就職されたあと、無事働き続けていらっしゃるか、といった状況を追っていく時も、行為としては『モニタリング』ではあります。しかし、ユースターの支援者間ではその言葉は使用せずに「アフターフォロー」と言っています。
なぜモニタリングではないかと言いますと、置き換えられた日本語のイメージから、監視されていたり、〇✕評価されている・・と感じてしまわないようにするためです。また、実際にそうでは無いからです。
そもそも、ユースターを利用される方と支援スタッフはフラットな関係で、就職後も、元ユースターの所属の方も、会社で働く社会人として支援スタッフとは上下の関係はありません。
ユースターを終えて就職した方へのアフターフォローは、働いている状況をフラットな位置で追っていくことなのです。
一方、前述のように、ユースターで実施した、あるプログラムについて、そこで習得したことが自分のものになっているか、役立っているか、などは「モニタリング」することがあります。まさにその後の状況を観測してゆくためです。
「モニタリング」の結果から、次のステップや新しいプログラムに入ることになります。
単語や、特に日本語に浸透しているカタカナは、訳した際の日本語の単語や訳し方によって、そのイメージが決まってしまうものが多くあると感じます。そのイメージがカタカナ用語の使い方を決めてしまうようです。
日本語に浸透したカタカナは、本当の英語の意味よりも訳した方のイメージが先行しているようです・・・・その中で私達は器用に使っているのだなあ、と実感します。
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