top of page
執筆者の写真吉岡 俊史

一人一年金

一人一年金という言葉は聞かれたことがあると思います。

ご存じの通り、日本の公的年金制度には、老齢、障害、遺族の3つの年金がありますが、もし、一人の方が、2つ以上の年金を受けられるような状態になっても、原則的に、1つの年金を選択することになります。


ユースターを利用される方の中に、障害年金を取得されている方もいらっしゃいます。

基礎年金は誰でも条件がそろえば受給するものですが、3つの年金のうちどれを選ぶべきかの詳しいレクチャーや説明を受ける機会はほとんど無いのが現状です。

恐らくご家族や市町村の窓口等で言われる通りに進めているのが現状かと思います。そして、障害基礎年金を受給されている方の多くは、生涯通して障害基礎年金だと思っていらっしゃるのではないでしょうか。


日本の年金システムは、別の基礎年金、つまり2つ以上の年金を受けられる条件が整った場合には選択できるしくみがあります。例えば障害基礎年金を受けていらっしゃる方が65歳になった時には老齢基礎年金も受給する資格が得られますが、その時には障害基礎年金か老齢基礎年金かを選択することができます。(注:この項ではわかりやすくするため、厚生年金については説明から除外しています)


しかし、選択できるとはなっていても、自動的に選択肢が提示されたり、誰かが来て説明してくれる、という事はないのです。また望んで手配しない限り、誰か専門家が、より良い選択になっているか確認してくれることも期待できません。行政窓口は、いつもの通り(?)全て自ら申告をしないといけないのです。

若い方々にとっては、今回の例(障害か老齢)が発生するのは何年も先のことで、忘れてしまうことかもしれません。せめてこのブログに記すことで、その時が来たら思い出していただければと思っています。


さらに、障害年金は非課税ですが、他の年金では、課税対象になっているものもありますので、それらも考慮して選択することになります。


年金は受給する側にも自己管理が求められますし、行き届いたサービス故に複雑な決まりがあったりもします。


ユースターの就労支援は働くだけの支援ではなく、社会で働いて生活する支援と捉えています。

現時点ではまだまだ未整備ではありますが「社会で働いて生活する」ためには、働けないとき、リタイアしたとき、年齢重ねて働けなくなったときに、いつ、どのタイミングで何の手続きをしたら良いか・・・年金に限らず国民として得られるサービス(助成)は?私的年金との組み合わせで、将来働くことを続けられなくなった場合の生活費確保がどのようにできるか?・・などに対応できる機能を、将来に向けて就労支援と合わせてひとつづつ整えて参りたいと思っています。現時点でまだまだ整っておりませんが進めて参ります。今後ともご理解とご支援をお願いいたします。


年金手帳を持つ方の写真
年金は誰でも生活に密接な関係がありますが、わかりにく点も多いです。一緒に知っていきたいと思います




閲覧数:43回0件のコメント

最新記事

すべて表示

支援の適切量

Comments


bottom of page