人から学ぶことが得意な人と不得手な人がいます。
就職に向けた準備をサポートする就労移行支援事業所ユースターでは、社会で必要なスキルを身につけていただけるようなプログラムを用意しています。
これらのプログラムに使用する資料の一部は、何らかの文献などを参考にして、ユースターのプログラムの目的に合うようにアレンジします。
しかし、ほとんどのプログラムは、支援スタッフが自らの就労や就労支援の中で得た理論や経験を資料としてまとめたり、自らの体験談を語るということにこだわっています。それは就職活動というものは、理屈で説明できる部分は一部で、その他の多くはリアルなものだからです。
支援スタッフが、ジョブコーチとして、就労される方に職場で立ち会ったときに学んだこと、気づいたことを体験談として語ることで、臨場感をリアルに感じてもらえますし、それを就職活動に生かしやすくなります。
その活動の中で「人から学ぶこと」の大切さをとても感じることが多いです。何らかの教材や理論だけ頼るものではなく、人から学んだことにより、正否や上下、といった「答えを求める習得方法」ではなく、現実を感じて「自分で判断すること」や「受けとめること」、「前に踏み出すこと」につなげてゆきたいからです。
出会った全ての人から学べる人が世の中で一番賢い人、とも言われます。
人から学ぶ力を備えている人には憧れます・・
逆にその力を発揮せず、自分からの発信だけに固執したり、人の話しを聞かない人もいます。
人の話しに耳を傾けなかったり、他人と比較して、自分を優位な位置にとどめることに躍起になったり、他人を認めようとしない姿は、美しくないだけではなく、相手から学びとるというチャンスをも逃していると思います。
「あの人からは得ることは何もない・・」と切り捨ててしまえば、その人が次に話す有益なことも拒絶することになってしまいます。
そうならないよう、どのような人からも学び取る愉しさと意味深さを感じていただきたいと思っているのです。
まずは、支援スタッフの体験談を聞いてどのように受け止めるか、そしてそれを自分のものにしていただけるか・・・そこから始めたいと思っています。
ユースターを利用される方はとても素敵な方ばかりで、支援スタッフの体験談に良く耳を傾けて下さいます。
そして、素直すぎるくらいに受けとめて下さいます。
就職後も、何かの瞬間にユースターで聞いたことを思い出して自分に自信を持って働いていただければと願っています。

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