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執筆者の写真吉岡 俊史

人に関わるしごと③

人に関わる仕事をしてこられた当事者の方のお話しをユースターでお聞きして以来、人と仕事の関わり方、そして人を相手にする仕事とは?などテーマが拡大してきました。このままずっと拡大すると収集がつかなくなるかも(笑)しれません。今日でこのテーマは一旦終わります。


前回のブログでは、人に関わる仕事と人に接する仕事の違いや捉え方について考えてみましたが、そもそも人に接する仕事をしたい、と思う方はその仕事の何が魅力なのでしょうか?

人とお話するのが好き・・であったり、人が喜ぶなどの「反応」(フィードバック)がもらえるのが好き・・とおっしゃる方もいます。

たとえば、私たちユースターは福祉サービス業ですが、支援スタッフは、利用される方の就労サポートをしたいという想いから、その結果ご本人が喜んでいただけることを目指しています。そして、もちろん、時たまお礼や激励の言葉をいただけた時は、素直にとてもうれしいです。


大小関わらず、お礼を言われたり、認められる時はとても気持ちが良いですし、やってて良かったと思えます。


しかし、そのために職業を選択するので良いのか?と考える時もあります。例えば人に接する仕事=感謝される、ということだけでは決してありませんし、感謝されるどころかその逆も大変多くあります。

そういった見返りや反応は大きなモチベーションにはなりますが、それは責任を果たしているからこそ得られるものであるべきです。無形の報酬などで自分が慰められるであろうから人に接する仕事を選ぶ、というのは、少し短絡的ではないか?と思ってしまうときもあります。

仕事をする目的の一つは金銭的な報酬ではあります。しかし、その仕事によって得られる金銭的報酬以外のものに重みと魅力をもっと感じたいと思います。

特に「重み」・・つまりその仕事を自分が行う上での覚悟と責任に向き合えているか、ということです。


なぜ重みについて書いたかといいますと、”人に接する仕事”を選択した場合には、直接人にアプローチしたり、業種によっては相手の人の人生に直接関わる仕事をする事になります。当たり前ですが、自分のスキル、経験、人間性、価値観等が全てがお仕事の道具になります。

自分のお仕事にお礼を言っていただけるということは、人にとって意義の大きい仕事かもしれませんし、エッセンシャルなワークなのかとは思います。しかし、その仕事に就いていれば、意義ある仕事をしている、と簡単に考え、甘んじてはいけないと思います。意義以上の責任を感じることが大事だと思います。


もちろん責任の大きさは、絶対的なものでは無いと思います、つまり従事する人のキャパシティーによって違うのです。

例えば障がいのある方が、未経験な高齢者介護のお仕事に就いたとします。ベテランの介護職員と同等の責任を負うというのは難しいです。でも、たとえ小さく補助的な業務であっても、高齢者の利用者のために自分が与えられた責任は重みがあると受け止め、きちんと責任を果たさなければなりません。そこには障がい者雇用としての配慮とは別にある仕事の責任があります。

そう捉えて仕事に向き合うと、その就労は成功すると思うのです。

そして将来、利用者の方からいただくお礼の言葉で自分が労われれば、達成感と仕事の楽しさを感じれるのだと思います。


清掃の仕事をしている様子です
人に関わる仕事の責任と意義はとても奥深いです





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