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執筆者の写真吉岡 俊史

人材募集のいま③

人手不足、人材不足の中、働く条件が大きく変わってきていること、個人の自己実現のために会社もたくさん努力をしていること・・それと人材募集のトレンドの変化についてブログで書かせていただいています。


働く条件が柔軟になり、働きやすくなっているのは求職側(仕事をさがす)としては歓迎すべきことですし、就職しやすくなるのは確かなことです。


しかし・・・働く条件が良すぎるのもどうかな?と思うのです・・



今日のブログでは、良すぎる条件の裏側にある問題について書かせていただきます。


前のブログで「勤務時間は一日1時間から相談に乗りますー正社員」という募集記事について触れました。


この募集はとても魅力的で応募者もいるに違いないと思います。実際とても良い企業でしたし、障がいのある方にとっても良い働き方であると思います。

障がいがあって、長時間の就業が困難、集中力を維持しにくい、大勢の中で過ごすことに強い緊張を感じる・・といった方にとっては、この募集記事のように1時間からでも働ける条件であればできると思うかもしれないからです。

このように柔軟な条件を設定下さる会社はとてもありがたい、と思うのです。


一方で、別の視点から考えてみると、まずは仕事を覚えるには、一日1時間だけで大丈夫か?とも思ってしまいます。短時間であれば、それだけ習得に何日も必要かもしれません。働く本人としても、なかなか習得できないことや、質問をする時間も少ないこと、一日仕事に触れる時間が少ないと、環境に慣れるまで必要以上に日数がかかるかもしれない、一緒に働く人を覚えられない・・などの悩みも出てくるのかもしれません。

障がい者雇用であれば、周囲に働く同僚の方にも、働く本人を知っていただくことが大事です。

そう考えると、職場に滞在する時間が短いと不安を感じる方もいるのかもしれないです。


この「勤務時間は一日1時間から相談・・」という会社とは別の例として、雇う会社としては、今まで全従業員が一日8時間のフルタイムで働いていた職場があったとして、その会社に人手が必要となり、一日1時間の従業員を雇い始めたとします。

お仕事のやり方、社内システムや慣習までも大幅に変えない限り、今まで一人でこなした仕事を完成させるためには、単純計算で、1時間働く人を8人雇う必要が出て来ます。

また、一人の人が8時間働く中で習得した仕事の技術を8人全員が分担することができるようになることも必要となります。

もし、ある会社がそのような大改革を職場で行わずに、勤務条件だけを柔軟にしてしまったとしたら現場に於けるしわよせが起こり、一人一人の従業員に負担になるのではないでしょうか?


会社がどのように「新体制」に向けて職場や勤務を改革しているのか?・・・雇う条件とともに気にしないといけないのだと思います。


複数の従業員が相談している場面
働く条件の変化と共に仕事のシステムも変わっているか見る必要があるかもしれません


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