写真は、就労支援を行うユースターの施設内での一コマです。
就職に向けて支援を行うユースター(就労移行支援事業所)では、さまざまな就労支援プログラムを展開しています。
写真はその一つですが、くわしくご覧いただくと、利用される方のおひとりがパソコンのプログラムを支援スタッフと共に行い、別の方は清掃をしています。
それぞれの方がまったく違うことをしています。
これ・・両方が合わさって、つまり全体が一つのプログラムなのです・・??
どういうことか?といいますと、全く異なる業務を、同じ空間で、全く違うテンポや手順、動きで同時進行しているという想定での就労支援プログラムなのです。
違う業務といっても何でも良いわけではなく、それぞれにプログラムの体験として効果的なものを組み合わせています、写真の場合は集中するけれど動きの無いパソコンと、動きがあって人とも絡む清掃、といった組み合わせです。
違うことを同じ空間で行う場合の空気感、雰囲気を知ることは大切です。ひょっとしてどこかから、自分とは無関係の会話や雑談があるかもしれない。。。作業のテンポが違うことで、自分のペースが乱されるかもしれない。。。お互いを邪魔せず譲り合ったり、自分が集中できるために工夫することは何か・・などを考えたり、体験するものです。
この就労支援プログラムは、職場での「あるある」から作っています。
自分なりの切り抜け方を発見して、練習し、自分のものとする、までが練習の目的です。
障がい者雇用として働く場合、職場の環境や状況は、できる限り本人が働きやすいように調整をします。しかし、しきれるものではないですし、長年働いている間には、今まで色々配慮されてきたことも減ってくるかもしれません。
その時のために、万が一の状況での勤務環境も考えて、体験をしていただいています。
就職とは、会社の指示や意図に合わせてゆくものですので、リアルな状態をつねに重ねながらの準備をするのが良いです。
ユースターを利用される方にとっては、時にはやりにくい、と感じることもあるかもしれなせんが、同じ目的観を持ちながら支援スタッフと頑張っています。
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