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執筆者の写真吉岡 俊史

伝えることの難しさ

電話で伝えられず、対面で話し、それでも伝えられないことってありませんか?話しや言葉に未熟さが多い私にはたくさんの「伝わらなかった経験」があります。


正しく伝えることは本当に難しいです。私は特にいくつかの点で「伝わらなかった経験」を繰り返しています。この機会に「伝わらなかった経験」から学んだことをご紹介させていただきます。


最初は・・

●「誰に対して伝えようとしているのか?」です。


「それを言われても・・私は何もできないし・・」という言葉を、最近ある企業の方に言われました、話題は”障がい者雇用”でした。

その方が、障がいのある方を雇用するために必要なことは何か?を聞いて下さったときに、つい障がいの特性ばかりをお話ししてしまったときに返された言葉です。。。


相手の方に「それを言われても・・」と返された時「はっ」と感じたことがあります。それは「私は誰に何を伝えようとしていたのか?」を全く考えずにいたからです。

何か自分で言いたいことだけを言って、相手の質問に誠実になっていなかったのかもしれないと思ったのです。

その企業は、障がいのある方を雇用するために会社は何を準備したら良いのか?を知りたかったのです。つまりノウハウに近いものを求めていらっしゃったのです。それに対して、私は立場、知識、経験、要望など相手のバックグランドに目をむけず「質問」に対して浅慮な「答え」を返してしまったのです。


次の経験が・・

●「言葉を選ぶことの難しさ」です

自分が発信するときは、自分が好きな言葉や単語を使いがちです。それも相手構わずに発信することで満足してしまうのです。

就労移行支援事業所ユースターを利用される方とお話しをする中で学んだことは、言葉は伝える相手のためにある、ということです。まず相手に合わせた言葉を考えて選ばなければならないのだと思います。例え自分が言いたいことに完全に合致した言葉でなくとも、相手の方にしっくりゆく言葉を選べば、話しを聞いて下さるきっかけが作れると感じました。


次に・・

●「文章をくみたてる」です

これも言いたいことを「正しく・・」ではなく、「相手に合わせた組み立て」をしなければならないと経験から思いました。こちらも、ユースターを利用される方とお話しをする中で学んだことですが、結論だけ言うことでわかっていただける方や、結論は相手の方に言っていただくように文章を組み立てるべき方、起承転結を守って文章を作るべき方・・など、相手の考え方に合わせた文章を作ることが大事だと感じます。


最後に・・

●「簡潔にまとめる」ことです

相手が、今自分が発した内容をどのように頭の中で理解しているのか?が見えないときがあります。簡潔にまとめてお話すると、相手の方が理解していないことや納得していない部分が見えやすくなると感じます。それがわかると、どの言葉・・どの部分・・を言い替えたり説明しなおしたら良いかがわかるような気がするのです。


以上、あくまで私の経験から挙げさせていただきました。

話し方の専門家や国語、日本語を専門として研究されている方はもっと良い伝え方の方法をお持ちだと思います。


皆さんは「伝えることの難しさ」を経験したことはありますでしょうか?


相手に画面越しで話している写真
せっかく話しを聞いてくださる相手にきちんと伝わるように話さないといけない・・わかってはいても難しい時があります


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