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執筆者の写真吉岡 俊史

出口・入り口

就職を学生からの出口とみるか社会への入り口と見るのが良いのでしょうか。。。

あまり気にならない、特段考えたこともない、ということかもしれません。


就職前後にいらっしゃる多くの方と接する中で、まわりの人がどう見るかではなく、自分で今、自分がいる位置を認識して、自分の立場を自分で決めると良いと思います。

長い学生生活、先生や家族がどうしても自分よりも先(優位?)の立場にいて、そこから言われたことをこなしてきた生き方からがらりと変わり、学生からの出口に来て、この先は、自分で決めることができる、自分で自由に使えるお給料を手にできる、と考えることもできます。これはまさに学生からの「出口」まで来たと喜べることかもしれません。


一方で、社会への「入り口」と捉えるときは、まさにこれから始まる人生は自分にとって全く新しいもので、今まで学生時代に得た知識、情報、生き方、経験などは、ほとんど過去に置いてきて、これから先は今までとは全く違う世界、今までとは無関係な世界と思ってしまうことです。



就労移行支援事業所ユースターから就職をする皆さんは、まさに出口と入り口の両方に立った瞬間にいます。

その瞬間にいる方の心中はとても複雑で、悩みや不安でいっぱいだったり・・自分の気持ちと一生懸命に向き合ったり・戦ったりしています。


周りから見えるだけでもそのような状況ですので、本当の大変さは、その人自身にしかわからないのだと思います。

何を考えたら良いかわからなく、この複雑な心境に押しつぶされて行動ができなくなる方もいらっしゃいます。


冒頭のように、「自分の場合は、出口にいると思うのか、入り口にいると捉えるのか?」を自分なりに整理してみると、気持ちの方も整理される場合があると思います。


整理をする例として・・・

〇学生(雇われて働く前)の出口にいる自分→今までの学生経験は全て社会で役立つもの、それが備わっている自分は社会人として、十分にやっていける・・・

〇社会への入り口にいる自分→今まで学生の立場で許されてきたこと、自由であったこと、は今後は無くなる一方、自分のとる行動が、誰か(お客、家族等)を助けることになるかもしれない。自由は減るかもしれないが、自分で決めてできることが増える「入り口」にいる・・・・


ユースターを利用される方は、入り口や出口にいる時はとても大変なのですが、その場所にいる皆さんはとても輝いて見えます。

出口と入り口はフラットな場所にはない・・入り口は一段ステップをあがったところにあると感じます。


開かれた入り口の写真
出口から入り口までの間はバリアフリーにはなっていないのだと思いますー入り口は一段高い場所に・・


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