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執筆者の写真吉岡 俊史

基本です・・基礎です

ユースターを利用される方に何かを説明するとき、気になることがあります。

「基本を説明します」とか「基本的には・・・」などと言いながら「基本ってどこまでなのか?」「今自分が説明していることは本当に基本といえるのだろうか?・・」といった疑問です。

未熟な私は、自分が説明していることは基本と言えるのか?と一度気になると不安は増して、熱心に聞いて下さる利用者の皆さんを前に、自分が一番狼狽している人になったりします💦。


「基本」についてのエピソードをもう一つ・・

私たち支援スタッフは、利用される皆さんと過ごす時間が終わった後、新しい支援プログラムの企画開発をしています。「●●の基本」と題した支援プログラムを良く作ります。

本当に初歩的なものであるときに”基礎”とか”基本”という言葉を加えてプログラムを表現していますが、それ以外にも色々な思惑(?)があってそれらの言葉を使ったりします。たとえば”初めて”そのプログラムを体験する方が不安にならないように・・・つまり「簡単ですから安心して」というメッセージを込めて「基本的な」という表現をしたり、本当に大事なことで、ぜひ知って欲しいときに「●●の基礎」と言ったりもします。さらに「●●の基本的なこと」と表現する時には、色々多くの事柄があるが、その一部しか説明できない、という時にも使っています(全てを説明できない時の言い訳かもしれません💦)。


とにかく「基本」とか「基礎」という言葉は私たちの支援プログラムに非常に多く登場するのです。


しかし、良く考えると、基本と謳っていながら、そして基本的な部分だけを取り上げているつもりであっても、出来上がった支援プログラムは、実は基本では無く『全て』だった、と気づくこともあります。

そういった場合は基本ではなく『●●の全て』などと言った方がよかったかなあーと反省します。


基本とか基礎とかは便利な言葉ですが、基本や基礎ばかりをしているように感じている利用者の方がいらっしゃるかもしれない、と自分自身を振り返り、反省しなければならない、と思いました。


基礎という言葉を示す指導者の写真
「基礎的なことですが」と説明することが多いのですが・・


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