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執筆者の写真吉岡 俊史

多方面への肩入れ

「多方面への肩入れ」ーおかしなタイトルと思われるかもしれません。。

しかし、これは誰からも一定の距離でいる「中立」とは違った考え方で、誰にも寄り添うという意味です。とても素敵だなと感じた考え方です。


就労移行支援事業所ユースターに相談に来られる方の中には、親子でいらっしゃる方がいます。

話題の主役はお子さんです。話題は、お子さんの就職を通した社会人としての自立などが多いです。

主役であるお子さんは、意識しているかどうかに関係なく、親に見守ってもらっている、親に守られている、気にかけてもらっている・・という安心感とともに、判断を親に頼る場面もたびたび見受けられます。


親御さんの方は、もちろんお子さんを大切に思われ、心配や不安、期待などから、本人と一緒に相談したいと思って同席される場合や、お子さんが自分のことを説明できないかもしれないから、という理由から同席される場合もあります。


本人一人での相談もそうですが、親子で一緒にご相談されることも素晴らしいことだと思います。それは、本人の将来やベストな進路をご家族のテーマとして一緒に考えられるからです。また、色々な立場の人が本人を見守り、寄り添っているということで本人は安心感を持ち前に踏み出しやすくなるからです。

孤独孤立感はやはり本人にとっては避けたいことですから。。。


しかし、別の視点では、自分ではわからないであろうから・・本人自身の希望もわからないまま、本人が同席していながらも周りが決めることもたまにあります。

本人抜きの総意ということもあります。本人<周りの人という順列です。

また、本人自身がそれ(誰かが決めてくれること)を望んでいる場合もあるのです。


このような時、「家族に依存している」とか「自立できていない」と言ってしまう時もあるのです。私たち支援スタッフをはじめ、本人を取り巻く周りの人が考えなければならないことかもしれません。


難しい時もあるのですが、本人の将来を相談する際には、本人の

①今の状態

②純粋な希望

をつかみ、意識することは当然のことなのだと思います。


そこで大事なこととして「多方面への肩入れ」があります。

支援スタッフが、中立とは違って本人、家族、誰にも同じように寄り添ってゆきたいと思います。

例えば困っている側の想いの共有や助言でしょうか?


本人の想い、親や家族の想い・・それぞれには濃淡があるかもしれませんが、たとえお話しの9割が家族から発せられ、本人は1割しか表出できていなくても、両方とも100%のものなのです。


樹木の写真
どちらにも偏らず、樹木の葉のように多方面に葉を広げてゆけると良いです


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