ある大学生の方で、自分が思うように行動できない、就職活動が進まない、という方がいらっしゃいます。精神の障がいのある方ですが、勉学は順調で、無事卒業もできる見込みです。しかし、卒業目前になって、次のステップが踏めないという状態のようです。
卒業目前で今まで来たペースが崩れる方には度々出会います。皆さん、学業も生活もとても一生懸命で、順調かつまじめに取り組んでこられたかたばかりです。
大きくスピードが滞る場面は「就職活動」。。。
それは、就活ができない、とかやり方がわからない、という理由ではなく、踏み出すきっかけやその一歩をどこに置いたらよいかわからない、といった答えの無いような困り感なのです。
自分が動けないのは、なぜか?どんな原因から進まないのか? がまずはわからない、という方が多いのです。
就活のやり方がわからないから(知識経験不足)?、それとも障がいがあるため(障がい)?、あるいは自分の性格や自身の問題(消極的、行動的でない性格)?
●知識経験不足
●障がい
●性格
原因がわからないから、どう突破したら良いかわからず、時間だけが過ぎてゆく・・・原因を自分なりに特定しても、どう解決したら良いかわからず・・・・ということで、困り感は深まるばかり、という方もいらっしゃいます。
もちろん、私たちユースターはそういった大学生にも使っていただける就労に向けた支援を行っておりますし、中には障がいが無い方や無いと思っていらっしゃる方もご利用いただけすユーディーを併設して、在学中から勉学と両立させながら就労支援をご利用いただいていています。
しかし、まずは私どもの支援サービスにつながった方は、悩みを支援スタッフと相談したり、突破の見通しを一緒にたてたりすることができますが、同じような状況にいる大学生の多くは、私どものようなサービスにつながる機会がなく、おひとりで悶々と悩んでいるようです。
上の3つの原因のどれか、ということがおおかたでも想定できることで、一番解決できることは「ご本人の気持ちや心の中」です。つまりご自身の足が地について、次のステップを踏みやすくなるという事なのです。
原因がわかれば「解決する」といった簡単なことではありませんが「ご本人の気持ちや心の中」が整理されることで、ご自分の足で地面を踏むことは、社会という未知の場所に踏み込む大きな力になります。
支援サービスは万能なものでも特別なものでもありません。特効薬的なものでもありません。でも、自分が見えてきたり、一人で悩んでいる状況から一緒に踏み出せる人が見つかることでの意義はあるかと思います。
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