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執筆者の写真吉岡 俊史

失敗を恐れて②

失敗を無かったものにする、失敗を経験してもらう・・・どちらもとても難しい課題ですし、ユースターから就職を目指す本人にとっても、支援スタッフにとっても悩ましいことです。


就職を準備する段階で、大なり小なり「失敗」をしないようにカバーする事は簡単かもしれませんが、失敗を体験することも大事であることは、先人が私たちに示して下さっています。


支援スタッフとして考えたいことは『失敗とどう共存していくか』・・かもしれません。


『失敗との共存』”with fail”が人生である、と割り切って、それを受け入れられるようになったら良いです。つまり失敗を乗り越える、というような「苦悩」ではなく「失敗ありきの考え方」をすることで、気持ち的にも比較的に楽ですし、想定外のことが起きても何とか対処できることにつながることかもしれません。


そこで問題になるのは、失敗を受け入れることを理解し、納得していくことを、どう理解しあうかということです。

誰でも失敗は二度としたくないですし、受け入れるといってもそれが起こった時は慌てたり、取り乱します。

就職を目指すユースターの利用者の皆さんが、社会で経験するであろう失敗に対して、例え失敗しても、場合によって一人で立ち直れるようにするために、失敗をどう支援したら良いか?に悩みます。


こうしたら良いという技術や方法にはまだ出会えていませんが、失敗に強い方とそうでない方がいますので、それぞれに寄り添い方があるのだと思います。そして、例え失敗に強い方であっても、支援スタッフも一緒に失敗を受け止めて共感し、それぞれのペースで立ち直れるようにすることで、本人も少しづつ失敗を受け入れられるようになるかもしれません。一緒にじっくりと寄り添っていくことが、自分の失敗を見つめて受けとめられる出発点にあるように思います。


大事にしたいことは『失敗をおかさないことを生きる目的にしてはいけないということ』そして『失敗はあるかもしれないことを本人と一緒に理解し、前に進んでみる』ことです。

そのために支援スタッフがいるのかもしれません。


失敗を一番恐れているのが支援者であってはならないです。


箱を一緒に作る支援をしています
失敗を一緒にするときの共感が大事な支援・・


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