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執筆者の写真吉岡 俊史

学校卒業・・そしてユースターで

ある特別支援学校におじゃまをして、生徒さんの学習を拝見しました。

真剣に作業や作品を作る活動に取り組んでいらっしゃいました。


その生徒さんは、他の生徒さんと一緒の空間で作業することが苦手、ということでしたので、お一人で何と個室を2つ持って、活動の内容に合わせて行き来しながら一生懸命にご自分の役割を果たしています。


2時間の間に本当に多くの種類の活動が組まれています。飽きずに、やりがいが生まれるように、かつ安心して活動ができるように、細部に渡った工夫が凝らされていました。理想的な環境が準備されていることに、大変感銘を受けました。


先生方が大事にしていることは本人が一人での活動といいながらも「学校」という空間の中で、他の生徒さんや社会とともに頑張っている感覚を持てるようにしていること。。。

自分の役割と責任がわかるように伝えられていて、働くイメージや意識が育つよう工夫されていること。。。

先生が本人と一緒に気持ちを合せることで、言葉で全てを伝えられない、本人の感情の変化や、仕事の達成感などを言葉にして返して下さっていること。。。

報告や挨拶を区切りに入れて時間の区切り、成果の確認、次の行動への切り替えなどを明確にしていることで、短い時間でも、本人がやり終えた感を感じれること。。

など。


ここに来るまでに、ご家庭と学校、関係機関も含めて、さまざまなやりとりがあったものと想像します。

写真をお見せできないのが残念ですが、決まった作業や活動であっても、毎日が新鮮な気持ちで取り組めるよう、少しづつ進化させた試みを入れているとも感じました。例えば昨日までそばにいた先生が今日から教室の外で待機、本人は一人で作業を完結することを期待されている。。。。等です。


今特別支援学校は、本当に社会や地域での活動を視野に、進化をしていると思います。更には学級という概念から、個人の概念へと、一人一人の持つスキルや社会性を深く見て育てることにプロフェッショナリズムを感じました。


保護者さんや関係機関が学校に求めてしまうものは、限りがありませんし、ご家族以外にも関係する福祉施設、地域などからの意見や要望もあり、対応する学校も正直大変かと思います。しかしそれらの意見も必要であることは学校自体が感じていらっしゃることで、それらの意見を取り込みながら、学校は日々進化している、ということを感じます。


私達福祉機関は、個別に。。という言葉をしつこいくらいに言っています。ユースターも同様に「私達は個別の支援で・・」と言っています。しかしそれらは、利用される方かた見ると、未達成なのかもしれません。

個別にというのは「受け入れ方や支援の仕方」であって、一人の個人として、二人称のつながりを持って支援をしなければならない、と感じます。

一つの決まったことを続けがちな福祉施設ですが、利用される方は、個人個人で異なる人生を共通の社会で繰り広げます、それに合わせた支援でなければいけない、と考えます。


ユースター内のリラックスできる部屋の写真
ユースター内部の一人で過ごせる場所です


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