就職して働く準備として、実際に働いている自分のイメージを持つことは必要ですが、それだけではなく、自分の(障がいという点ではない)特性、働き方のこだわり、仕事に対して持つ価値観、自分の成長など・・・これらのことを知り、感じることができるのが実践経験です。
自分を知って感じるために、会社の中で、実際に身体と頭を動かしてみることはとても貴重で、かつ効果的な活動です。
それらのメリットを得られるよう、障がいのある方が就職するために、実習や職場就業体験といったさまざまなしくみがあるのです。
『しかし、障がいのある方だけに限りません・・・』
働く体験、実習といった実体験により得られるメリットは、何も障がいのある方に限ったものではありません、障がいの有無に関係なく、実際に体験することから得られる、自分データ、技術、認識等は数多くあります。
さらに、実体験で得られるものとして、形として見えるもの、見えないものの両方があります。
それは、身体を使って獲得したものの他に、五つの感覚(五感)の全てが刺激を受けたからです。
目に見えないものとしては以下のように多くあります。。
①「社会人として働く」ことについて自分が持つ意識は、名誉?、苦痛?、罰?、ご褒美?、その他?・・・
②自分の体力、特に脳の持久力、集中力は・・? 実際、自分は一日何時間持つのか
③毎日の通勤は、自分には耐えられないほどの苦痛か、気にならないのか、むしろ楽しめるか?
④同じ場所で同じことを繰り返すことは耐えられるか? 自分は飽きっぽいか?
⑤働く自分の姿は誇りに映るか、なんとも思わないのか、人には隠したいほど嫌か
その他多くのことが実感できるのが実体験の魅力です。
大げさではなく、実習などの実体験は、たとえ数日であっても、施設内でのトレーニングの一年では得られないほどの貴重な産物があります。
『まさに、実践に勝るものはない』とも言えます。
実践から得られるものとして就労移行支援事業所ユースター内での実践トレーニングを次のブログ「実践に勝るもの・・②」でご紹介したいと思います。ー(つづく)
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