普段、ものごとを考えながらも「小さなことだ」と意識することはあまりないかもしれません。自分の頭に浮かぶことって、自分にとってはその瞬間はそれが全てて、案外自分では大きなことか小さなことかわからないものかもしれません。
小さなことだ=取るに足りないことだ。。とすれば、「取るに足りないことを、私は今考えているなあー」とはなかなか思えず、やはり自分の考えていることは自分にとっては大事な事の方が多いのではないでしょうか。
つまり、自分自身の思考や見方は、自分からしか見れていず、客観的に見れば全く違う評価や姿なのかもしれません。特に鏡に映らない自分は自分だけで知ることはとても難しいのです。
例えば、就労支援を受けて、社会で働くことについて、誰でも社会で生きているのだから難しく考えないで・・という励ましはどうでしょうか? 社会で生きていくことを、あたかもそんなに大変なことではない、小さなことと言ってしまっているかもしれません。でも今まさに社会で働くために全てのエネルギーを注いで頑張る方には、「あまり難しく考えないで、大したことではないのだから・・」はどのように響くでしょうか?
いろいろなことを、自分の方向からだけ見てしまうと、それによって困る人、影響を受けてしまう人がいるかもしれない、と考えることが大事かなと思います。
就労支援員は毎日、就労の場面に立ち会います、一つ一つを特別なこととしてとらえ、大切にそして丁寧に向き合うべきと自分に言い聞かせています。
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