先日、就労移行支援事業所ユースターでは、就職を目指す方、そして既に就職をしている方を対象に、社会保険や労働保険について知っておくべきことをテーマにした講座を行いました。
働く人には、働く上で必要となる色々な保険が自動的にかかっていることを知ることは大事です。それにより、社会人として安心して働くことにつながるからです。
ユースターの行った講座に参加された皆さんからは「大まかなことがわかった」という感想の他「それでも難しいので全て理解するのは大変」という声もありました。
しかし何よりも良かったのは、お仕事をすることは単に労働を会社に提供するということだけではなく、「雇用者である会社は従業員である私たちを守る責任を負っているということ、働く人の保険料を会社が支払っていることを知った」ということでした。
入社してお給料の明細書を受け取るときに「なんだか色々と引かれて手取りが少なくなっているなあ~」と感じるかもしれません。それを嘆くのではなく、何に使われているのか?、健康保険等の保険料は、会社も自分と同じように支払っている、といった事を目で見れると、働く以上に社会人としての実感を得て、雇われて働く社会人のプライドを感じることにもつながれば良いと思いました。
ところで、就労と保険は一体と考えても良いのかもしれません。
労働に関わる保険は、一人一人が活躍ができるように、会社や社会が働く人を支えるしくみの一つだからです。
その他、会社や社会がサポートするものは保険以外にも色々とあることも知っていただくことが大切かと思います。
ケガや病気、失業などの有事に使える保険は比較的わかりやすいですが、例えば緊急度が低く、うっすらと効果があるものとしての、退職金積立や財形貯蓄といったしくみを持つ会社、融資のしくみを持つ会社など、メリットが就労をする方にあることを伝えてゆければ良いと思います。
すぐに、また有事に使えるというものとは異なって、人生設計に関わるそれらのものは説明は難しいのですが・・
そういった会社や社会が提供するしくみから自分のために活用できるものがあること、それを使うことで自分自身の生活や将来にメリットがあること、、そういったことを、わかりやすく伝えてゆくことも、就労支援の一部であると思います。
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