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執筆者の写真吉岡 俊史

就活・・待つこと

支援スタッフは、利用される方の就職活動に同行をしていますが、就職活動といっても、希望先の企業を選んで自分で決める事は、想像以上に本人にとって大変です。

心身ともに重圧ともいえる状態が続きます。何より、たくさんの求人の中から選ぶこと、決して楽しいことではありません。迷う段階になればまだ良い方で、何をどう絞ったら良いか、迷う前の段階で困惑する方もいらっしゃいます。


そんな時、支援スタッフは何をするかというと、まずは何かの基準を決めて整理しようとしているのか、狙い撃ちをして最初からふるいにかけているのか・・など、本人の心理状況を想像していきます。そして、少し前に進むと、ご自身の気持ちがどこまで盛り上がっているか、どのレベルで選ぼうとしているかなど、本人の気持ちを全面的に受けとめてで一緒に悩んだり迷ったりします。


少しきれいに言うと、支援スタッフも一緒に悩んで迷い続けていると、その気持ちがどこかで本人と一致する時があります。その時に一段ステップを上がることができ、受けたい職場が見えてきたりします。


しかし、本当に大変なのはそこからです。。。

一番大変なのは「待つ」ことかもしれません、何せ就職に向けて一歩踏み出すと、あとは雇用者である企業が動かないと何も進まないからです。

もちろん履歴書を準備したり、気持ちを整えたり、とストレスもかかりながらも具体的に支援スタッフとともに行動している間は自分側は進んでいるように感じます。しかし、エントリーしたのに全く返事がない、いつ返事がもらえるかもわからない、面接だけなのか、その先もあるのか・・・待つ時間が長くなるほど、不安が募ります。


「待つ」ということ・・・・それも、先がわからないこと、自分にとって大きなイベントになること・・については、特に待つ時間が大変です。

また、待つを練習しておくことも難しいですし、慣れるものでもありません。


更に、本人の前では見せませんが、支援スタッフにとっても待つ間は、とても辛く「不安」です。本人の気持ちが萎えないか・・本人の不安感はどの程度か・・・などを常に考えてしまいます。


待つということについて、支援者も、もっと鍛錬をしてゆかなければなりません。


忠犬ハチ公銅像
私は待つのが苦手ですが、就活の中での待つ時間は何ともいえない大変さがあると感じます

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