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執筆者の写真吉岡 俊史

就職活動のテキスト

就労支援を行っているユースターでは、ユースターを利用される方と一緒に就職活動をしています。

就職活動には典型的なテキストはありません。書類の手続きを「1、〇〇をする 2、□□をする 3、△△を送る・・」などの手順は作れても、どうやって就職活動をするのかは明文化しにくいものです。なぜなら、その方個人の進め方が違うからです。


個人の進め方?? そんなに違うのか?という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。就職活動なのだから、やることは決まっている、と考えがちです。

しかし個人個人、就職活動に持つイメージや段取りは違っているのです。。。


具体的には、人生の中で、全く初めて社会で働くという方にとっては、就職活動はとても怖いものですし、生まれて初めて自分で進路を決める、という大変大きなライフイベントです。手続きがまったくわからない不安に加え、選び方もわからない、色々と考えすぎて、自信を失いそうになる、という難題です。

一方、何度も就職活動をしている方、既に働いた経験のある方にとっては、手続きはわかっているが、今度こそ自分に合った職場を見つけたいという真に迫った思いがあります。今度は続けられる仕事を見極めてしっかり選びたい、と思っているのに、職業紹介を受けたら、また前と同じような選び方をしてしまう・・という方もいらっしゃいます。


このように当事者にとって極めて大きな就職活動ですが、支援者は支援をしているつもりで、「大丈夫」とか「まずやってみては?」と言葉をかけてしまうこともあります。本人を追い詰めてしまったのでは?と反省する時もしばしばです。


就職活動とテキストについて、「〇〇をして、〇〇となって・・」という形で文章にするテキストは、時に自身の気持ちを置き去りにする危険が生じます。

テキストは絶対的なもの、というイメージを抱きがちです。就職活動の場合は「対話をしつつ、気持ちに寄り添いつつ」行う方が順調に進めやすいかと思います。


テキストを否定するものではありませんし、テキストが重要な場合も多いです。しかし、就労準備支援のプログラムも、実はテキストにしにくいものが多いのも事実です。


就労移行支援事業所ユースターには複数の就労支援プログラムがあります。中にはテキストが存在しないものもあります。そもそもテキストとは、教材となる書物ですから、教わる人がわかりやすいように、その通りに進めれば良いように書かれていたり、教える人が同じように教えられるように、という目的もあります。


テキストと対話、上手に組み合わせたり選択したり、使う方も頭を柔らかくしたいです。


テキストを持った人の写真
テキストは教えるための教材、就職活動はテキストには落としにくいかもしれません


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